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12月21日-03号

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  1. 新宮市議会 2006-12-21
    12月21日-03号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成18年 12月 定例会          平成18年12月新宮市議会定例会会議録            第3日(平成18年12月21日)---------------------------------------議員定数24名、現在員24名、出席議員22名、氏名は次のとおり。         1番  戸田 隆君         2番  大西 強君         4番  上野展央君         5番  屋敷満雄君         6番  東原伸也君         7番  松本哲也君         8番  下地重遠君         9番  上田勝之君        10番  溝口清行君        11番  奥田 勲君        12番  前田賢一君        14番  松本光生君        15番  木戸地郁生君        16番  前田 治君        17番  内田紀也君        18番  杉原弘規君        19番  福田 讓君        20番  下浦芳史君        21番  久保智敬君        22番  榎本鉄也君        23番  竹田益規君        24番  辻本 宏君---------------------------------------欠席議員2名、氏名は次のとおり。         3番  山口 清君        13番  城 和正君---------------------------------------議事日程 平成18年12月21日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(6)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(6)から(9)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者          市長                  佐藤春陽君          助役                  竹嶋秀雄君          収入役                 江川忠雄君          理事(重要政策推進及び土地開発公社担当)中村勇一君          理事(建設農林政策担当)        木下 進君          企画部          次長兼情報推進課長           向井 隆君          企画調整課長              中岡保仁君          総務部          部長兼行政改革推進室長         上仲参朗君          次長兼総務課長             森 常夫君          次長兼税務課長             角 孝志君          秘書課長                川嶋 潤君          財政課長                小山壽行君          福祉事務所長              山口泰郎君          市民福祉部          部長                  右京良平君          生活環境課長              西  寛君          福祉課長                和田 隆君          経済観光部          部長                  亀井寿一郎君          商工観光課長              鈴木俊朗君          企業誘致対策課長            北畑直也君          建設農林部          部長                  前田道春君          参事(検査総括担当)          左畑 誠君          都市建設課長              中畑孝一君          管理課長                池端洋一君          農林水産課長              倉家 博君          熊野川行政局          局長                  平 俊孝君          医療センター          事務長                 杉山泰生君          水道事業所          所長                  山本庄一郎君          消防本部          消防長                 塩崎正和君          教育委員会          教育長                 大江清一君          次長兼学校教育課長           楠本秀一君          熊野文化振興室長            宇井正典君---------------------------------------本会議の事務局職員            局長                  鈴木 秀            参事                  馳平忠男            次長                  浜口恭行            庶務係長                北 光子            議事調査係長              岸谷輝実            主事                  西 洋一          第3日(平成18年12月21日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(上田勝之君)  皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配布いたしたとおりであります。御了承願います。 日程に入ります前に御報告いたします。 本日、山口議員、病気のため欠席。東原議員、所用のため遅刻の届け出がありましたので御報告いたします。 なお当局より、谷水道事業所工務課長、公務出張のため欠席の届け出がありましたので、あわせて御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(上田勝之君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号6番から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △辻本宏君 ○議長(上田勝之君)  24番、辻本議員。 ◆24番(辻本宏君) (登壇) 皆さん、おはようございます。きょう朝一番で議長のお許しを得て、一般質問をさせていただきます。 まずは社会福祉協議会の中にある、新宮市ボランティア市民活動センターということについて質問させていただきます。これ皆さんもちょっと聞きなれない組織だなと思われる方がいらっしゃるかもわかりませんけれども、まずはこのセンターに参加されて、それぞれの組織団体に携わり、さまざまな社会分野でボランティア御奉仕されてる皆さんの日ごろの御活動に感謝いたします。それで質問の本題なんですが、この組織の活動と成果ということについてお尋ねいたします。3年前にこのセンター組織を立ち上げるときに、市から幾らお金を出したのでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  和田福祉課長。 ◎福祉課長(和田隆君)  このボランティア市民活動センターにつきましては、平成15年6月に設立いたしまして、このときには金額としては市からは106万4,000円を出しております。この金額につきましては県の社会福祉協議会を通じて国庫補助基準額というのがございます。この金額が320万円の金額で、国、県、市が3分の1ずつというような形で行われております。 ◆24番(辻本宏君)  国、県、市と分担して出されて、この組織を立ち上げたということですね。3年間、同じ内容で出されたのでしょうか。また、その使い道というのは何だったのか、どうでしょうか。 ◎福祉課長(和田隆君)  15年、16年度につきましては、同額というような形で行っております。また、17年度につきましても金額的なものは同額なんですけども、一応今まで県の社会福祉協議会を通じてたものが市町村への移行という部分がございまして、この時点から私どもの方から新宮市からは320万円という形での委託というような形で支出をしております。金額的には基準額は同じでございます。また、その使い道という部分につきましては、やはりボランティア活動センターの活動の中でのボランティア等の啓発等を行うための事業費、あるいは人件費等に主なものを支出しております。 ◆24番(辻本宏君)  それ啓発ボランティアの団体、個人の方のいろいろな啓発等、人件費ということなんでしょうけれども、この3年前にこのセンター組織を立ち上げる当初、目指したものというのは何だったんでしょうか。 ◎福祉課長(和田隆君)  目指すという部分の中で、これからの社会の中で今までは社会福祉協議会というものにつきましては、ボランティア、福祉関係だけのボランティア活動が個々に動いていたという部分がございました。この組織を立ち上げることによりまして、福祉関係だけではなく、各種いろいろな組織団体、こういうものがお互いに連携できるという部分の中で、こういうような広く多くの皆さんに御協力いただきまして、福祉分野の方にも、あるいは新宮市のまちづくりの中でも貢献できるんではないかというような目的を持って組織をしております。 ◆24番(辻本宏君)  これですね、私自身関係する団体というのも加盟させてもらってるんですよ。これはNPO法人、法人化した団体として加盟させてもらってるんですけども、実感として、このセンターに参加登録して何があったのかというのは、実感としてちょっと伝わってこないところがあるんですけれども、このセンターで初め何を目指したかって私自身伺ってるのは、異業種なボランティア団体の連携、そして、その団体同士の交流に的を絞って事業をされてきた、その実績は何だったのか、今、3年たって成果は何だったのかというのは市の方ではどういうふうな評価をされているのか、お伺いしたいんですけれど。 ◎福祉課長(和田隆君)  なかなか個人団体さんの中では、個々にも運営はしておりますけども、この組織自体は行政が動かしてるわけではなく、各運営委員さんが各団体の中から独自にボランティアの中で出てきていただいて、いろいろな活動を行っていると、その中ででも、いろいろな組織の中でも心配事、相談事あるいはどのような形で今後運営していったらいいのかとか、というようなことがあるかと思います。そういうノウハウを各団体さんの持っている力の中で、そういうアイディア等を行っているというような形をとっております。また、今言いましたNPOへの組織の支援という部分もこの市民活動センターの中でもそういうような協力というか支援というんですか、そういうものも行っております。 ◆24番(辻本宏君)  本当に重ねて申し上げますけれども、それぞれ目的、目標が違った団体が参加登録して、そのメニューは非常に表向きはカラフルに見えるんですけれども、何かこのセンター組織自体が目指す機能と言いますか、役割というのが定まらず、ぼやけているような感じもするんですけども、その点、市はどういうふうにとらえているのか、せっかく市の方から立ち上げるための資金を出しているわけですから、そこら辺の管理チェックというのはいかがですか。 ◎福祉課長(和田隆君)  この部分の中でぼやけてるというのが、私どもも非常にわかりにくい表現なんですけども、ただ、この組織を立ち上げることによりまして、学校関係の啓発、中学生、高校生これはボランティアスクールというようなものも行ってます。あるいはまた学校の中での福祉体験等も行っております。また今回、市の方で行いました私、担当は違うんですけども、防災の中でもこの団体さんが積極的に参加していただいて、そのような形の中でも運動を行っております。こういうものは一つの個々の今まででしたらボランティア団体だけの中でとどまっていたのが、市の中へ大きく出て行けるという部分もあろうかと思います。また、いろんな個々の団体がこのようなことを活動をしてるというようなことも段々目に見えてきてるんではないかというようには感じております。 ◆24番(辻本宏君)  今、お伺いしているところでは、直接、市民活動センターの方から伺ったんですけれども、現在、ボランティア団体というのは、ここに登録されてるボランティア団体というのは93団体ありますね。そのうちNPO団体が87団体、NPO法人団体が6団体、個人のボランティアが13人、その内情を私自身もわからないから、そちらの方を管理されてる市当局の方へお伺いするわけですけれども、この団体が参加加盟して、団体にとって利点というのはあるんですか、メリットというのは。
    ◎福祉課長(和田隆君)  その各団体のメリットという部分の中では非常にその団体さんによって難しい部分もあろうかと思いますけども、ボランティア団体あるいは先ほど市民活動団体NPO法人というような形の中で、中にはボランティア団体の中でNPO法人に持っていきたいというようなときにはやはりNPO法人の、そこへ組織立てするまでのノウハウとかそういうのは、もちろんいただけると、これができるまでは新宮市の方にもなかなかNPO法人というのはなかったわけですよね、そういう中でこういうのが立ち上がってきたという部分の中では、組織の足腰がしっかりしている、あるいは自分だけの組織だけでは見えなかったものが見えてくると、こういうような活動もある、こういう中で行政の方にもお手伝いできるんですよというような形の中でも、各種団体の中では芽生えてくるんではないかというようには感じております。 ◆24番(辻本宏君)  そしたら93団体ありますけれども、和田課長の方でときどきコミュニケーションというか、ここのセンターとの話し合いはされると思うんですよ、補助金出してるから、その利用率というか各団体の利用度といいますか、そういうのはチェック確認されてるんですか。 ◎福祉課長(和田隆君)  もちろん私どもの方から補助金等補助というんですか、委託をしてるという中では実績等もいただいております。その中で言いますと電話あるいはいろいろな形の中の各種相談の対応というものも行っておりまして、職員あるいは各種団体の中のボランティアさんが常駐して相談に応じているという中では、年間17年度の実績等も踏まえて300件近くの御相談もいただいております。また、福祉相談につきましても365日ですか、そういう中での相談事業も行っておるところでございます。 ◆24番(辻本宏君)  ちょっと話が飛躍してしまうんですけども、ここで教えていただきたいのは、ただ、この登録団体してるNPO団体、これ名前だけなんでしょうか、87ありますね、NPO法人団体との違いというのはどんなんですか、単純な質問で申しわけないんですけど。 ◎福祉課長(和田隆君)  今70幾つNPOというようなお話なんですけども、私ども把握しておりますのはNPO法人としては6団体、あとボランティア団体、あるいは市民活動団体という中で87団体というような形で、これを今、NPOというふうに言われているのかもしれませんけども、NPO法人と言いますとやはり法人化しているという形の中では組織の足腰が非常にしっかりしている、信用もおけるというような法人というような形になろうかと思うんですけども、あと各種団体の中では本当にいろいろな団体が入っているんですけども、違いという部分の中では法人格を持ってるという中で、簡単に言いますと会費等を集めたときのお金の部分についても銀行等で法人の中へ一本化できると、あるいは寄付を受けても法人の中へ入れられると、個人の場合はなかなかそういうような形ではとれないというようなことがございますよね、そういうような大きな違いが出てくるかと思うんです、法人化することによって。 ◆24番(辻本宏君)  合法的な団体組織と任意の団体ということだろうと思うんですけど、ただ法人化したNPO団体というのは縛りが結構あるんですよね、私自身これ体験してるんですけど、特に税金面ではかなり厳しいです。だから、ここら辺を一つせっかくこういうふうな指導するセンターですか、市民活動センターというのは、そういう面もアドバイス指導していただけると思うんですけど、組織的に強化したらどうかなと思ってるんですけど、税負担を軽くするとか、そういうふうになると言い過ぎになるかわからないですけど、そういうふうな軽減するためのアドバイスなんかもやってもらったらありがたいなあと思うんですけど、どうですか、市の方としてそんな話、活動センターと話されたことないですか。 ◎福祉課長(和田隆君)  特に今のことにつきましては私どもこのセンターとお話ししたことはないんですけど、一応NPOの団体の利点という部分については利益を追求する法人ではありません。こういう中では法人税はかかりません。あるいはまた、法人市民税につきましてもこの部分は減免されております。ただ申告と収入申告という部分は課せられております。 ◆24番(辻本宏君)  市税の方が2年間免除でしたか、これ微妙なところでNPO非営利団体なんですけれども、実際、非営利団体であってもやってることによって課税になる事業か、ならない事業なのか本当に微妙な判断なんですよ。これは国税、国の方の税務署が判断して、ここが一応、これ課税になる事業ですよと、課税というか収益的な事業ですよというふうになるとそれが連鎖して県の税もかかってくる、市の税もかかってくる、ただ市は2年間免除ということだけなんですよ。ここら辺も実際運営して、各NPO法人の団体を運営してくには非常に大切なところだと思いますので、ここら辺もボランティア市民活動センターの方から十分指導できるような体制をとっていただけたらなあというのが願いとしてあるんですけれども、せっかく市の方から公のお金を出してるわけですから、その点、機能事業活動をはっきりさせていただきたいというのがあるんですが、今まで見てて結構イベントだけというか、講座、講習だけに終わってしまってるようにあるんですけど、アドバイス、指導体制というふうになるとちょっと欠けてるとこがある、もう少しパワーアップさせる必要があるんじゃないかなと思うんですけども、これはこれからの取り組みというところの項目で今お伺いしてるんですが、その点はいかがでしょうか。 ◎福祉課長(和田隆君)  確かに言われるとおりだと思っております。 ◆24番(辻本宏君)  先ほど課長の方から防災関係の話が出されたんですけど、これ全国各地でそのボランティア市民活動センターがつくられ、そのさまざまな事業活動というのが展開されている。重ねて言いますけれどもセンター組織ですね、よく言えばセンター組織自体が今、参加登録している団体のこのメンバーありますね、団体から一つのNPO法人をつくる、育てる機能というのも強化してもいいんじゃないかなと思うんですけれども。防災、災害のことについて話すれば、近畿、東海での市民活動センターの活動傾向として、確かに阪神大震災を教訓に、また東南海、南海大地震を心配してか、災害時の支援ボランティア団体が多く見受けられます。新宮市でも最近、同様の団体が立ち上がった、ここで例えば防災対策としてなかなか進まない自主防災組織を早く進めてもらうと、私も重ね重ね防災対策課の方にお伺いしてるんですけれども、早く進めて周知させるために、市の防災対策課と連携して町内会へ働きかける実践的な防災と災害支援の役割をあわせ持ったNPO法人団体を設けて、センター機能を強化してくっていうのも一つの手ではないかなと思うんですけど、その点いかがでしょうか。 ◎福祉課長(和田隆君)  言われてることはわかるんですけども、ちょっと担当は違うんですけども、ただNPO法人という部分の中で立ち上げるというのはこれは行政がつくるものではありません。あくまでもそういうような組織団体が足腰を強くするためにNPOに法人化するというような形になろうかと思います。私どもの方でNPOをつくれとか、つくってくださいよとかというようなのは、ちょっと違うんではないかなというようには私自身は感じておりますけれども。 ◆24番(辻本宏君)  私が申し上げてるのは、ここのセンターにせっかくお金を出してるわけですから、市の方としてもそういうふうな助言なりアドバイスをする必要があるんじゃないかなということなんですけれども、どうですか、逆に言うと市として、これから市の方はできるだけコンパクトな人員にしていかないといけないわけです。ですから外へ外へ機能を持っていく、これは自然とそういうふうになるかもわかりません。だからそういうふうなことも考えて、市の方から福祉センターの方、福祉センターにある市民活動センターの方へ依頼していくというか、話し合いながら依頼していくというのも一つの手段ではないかなと私は思うんですけど、その点どうでしょうか。 ◎福祉課長(和田隆君)  そのような形の中で進められたらいくんではないかというように思っておりますけども、現実、今、私どもの方にも直接そのような立ち上げの相談というお話もまだいただいていない段階で、どうでしょうかというセンターの方に今言うような形にはなかなかなっていかないではないかと、ただ、そういうような形の中では今の防災対策課の方でも各自主防災というような形の中でかなり急速に進めていただいてるようには思っておりますけども。 ◆24番(辻本宏君)  この項目の質問はこのくらいにさせていただきます。あとあと発展的な取り組みをお願いして、次の働く場づくりについてということで質問させていただきたいと思います。働く場づくりについて、その後の企業誘致の取り組みということなんですけども、今年の3月にもこのことについて質問させてもらいました。何度も何度も言って、しつこいというふうに思われるかもわかりませんけれども、今の新宮市の経済状況というのは本当に冷えきってしまっています。これは市の職員の皆さんも十分肌身で感じておわかりになっていると思う。公共事業の激しい減り、パルプ工場の撤退、地場木材産業の衰退、大型小売店コンビニ進出での小売業の廃業、さらには大手企業の支店、営業所や金融機関の縮小、撤退、この影響をもろに受け、周りを見渡してもいいところはほとんどない、というのが現状です。そして、この10年間で新宮市の基幹産業がなくなってしまった。さらに少子高齢化の波を受け、地域はますます小さくなっていく、このままでは新宮市の5年、10年後はどうなっていくのか、これは市民の皆さんの心配もかなり大きいと思いますよ。やはりここで一番大事なのはと言いますと、働く場づくりではないかと思います。定住して生活できる環境を整えることでしょう。そして人口の減少に歯どめをかけていかないと役所自体の運営も危うくなってくる。働く場づくり企業誘致というのは極めて難しいことではあると思いますが、役所としては乗り越えなければいけない大きな課題であります。ところで今現在、分譲を開始した新宮港の企業用地の売れ状況というのはどうでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  北畑企業誘致対策課長。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  ただいまの御質問ですけど、土地開発公社が造成しております新宮港の企業用地のことですが、昨年5月よりそのうちの一部9万6,000平米、約3万坪分譲開始しております。現在のところ、そのうちの1万489平米、約3,200坪を2社の方々が購入していただいております。そのうちの一社は、既にその場で操業を開始してございます。また、新宮港埠頭株式会社がチップヤードとして利用する予定の3万5,467平米につきましても、10年間の定期借地とする貸付特約つきの売買契約となる予定のようなんですが、これをあわせますと分譲及び貸付の面積は4万5,956平米、約1万3,900坪となります。率にいたしますと、分譲中の面積の約48%、全体の中では27%となります。以上が現在の状況でございます。 ◆24番(辻本宏君)  セメント骨材、新宮港埠頭ですね、それには売却なり賃貸で100%のうちの23%は処分できてると、済んでるということですね。そのあと73%、坪にして幾らになりますか、3万7,275坪、これをあとはなんらかの形で処分していかないといけない、これは大きな課題ですよね、3月にも質問させてもらって、その3月から8カ月たってるわけなんですけれども、企業誘致、北畑課長筆頭にこれまで行った企業というのがあると思うんですけど、行った企業のデータというのがあると思うんですけど、どこら辺を訪問されたか、また新たに企業開拓されたところはありますか。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  企業訪問につきましては、直接の訪問だけではなくて電話やメールを使っての活動もやってございます。まだまだ十分とは申しませんが、そういう形で新宮港の企業誘致についてはPRに努めているところでございます。具体的には木材加工関係の企業、自動車部品関係、水産加工、電力会社、あるいはリサイクル関係、それから従来から御縁のあります洗剤メーカーですとか、製紙会社、それから深層水の会社などそういうところと連絡をとり、また訪問してございます。それ以外にもフェリー会社ですとか、客船の会社等のポートセールスにも何度か伺っております。これからにつきましても、また新たな情報がございましたらすぐにアクションを起こしたいと思ってございますので、辻本議員ほか議員の先生方につきましても、いろいろな情報をいただきたいと思っております。 ◆24番(辻本宏君)  8カ月間で今、業種いろいろ言ってもらいましたけど、何件ぐらい行きましたか。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  数で言いますと10社程度かと思っております。 ◆24番(辻本宏君)  そうですか、私思ったより活動されてるなあというのが実感なんですけど、申しわけない話で私自身知っている範囲内で言えば7月に北畑課長と福島さんと、県庁の企業立地課、それから大阪の企業というの行きましたね、これは議長も一緒に行ってもらったんですけれども、そこでこぼれ話というかありましたよね、巴川製紙の話なんですけれども、企業誘致の吉田課長の方から面談した吉田課長の方から巴川製紙は新たに事業展開していますよと、これは何かというと今までのパルプ製紙ではなくして、それをもとにした電子産業、何と言うんですか、基板、電子基板、フィルター関係と言うんですか、とにかく電子部品関係ですね、それが好調なので新たな展開をしてると、ここら辺もアプローチしてみたらどうですかということで、また先月11月同じく上田議長、片山課長補佐と日帰りですけど、静岡の巴川製紙事業推進本部ここを訪ねまして、大沢副本部長、森本総務グループマネージャー、これ総務部長に値する人なんでしょうけど、会って再度当地への進出もお願いした。そのとき先方から出てきた言葉というのは、これは社交辞令と言ったら失礼になりますけれども、常に第一候補として考えているんですよと、いうふうなことをおっしゃってましたね、巴川製紙の本部長のスタッフの方は。第一候補として常に考えてますよ。それはなぜかと言うとまだ巴川の資産、土地なり何かが結構残ってると、それを会社として生かしていかないといけないということですね。今回の新たに進出したというのは残念ながら福井県の敦賀市、中国、総事業費、進出事業費は100億円ぐらいかけて巴川が新たに進出されるようなんですけれども、ここら辺もそういうふうな情報というか、こぼれ話もあるわけですから、私言いたいのはもっともっと県の企業立地課なんかと密接な交流をしてやればこういうふうな情報が結構出てくるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、どうですか北畑課長、ただただ訪問するのは非常に基本的な姿勢で大切なことなんですけれども、やはり動き方、ポイントというのがあると思うんですよ。ですからそこら辺はよく心得ているんでしょうけれども、十分考えて行動していただきたいなあというところがあるんですがどうでしょうか。今回行った件で巴川製紙所へ行きにくかったというのは導水管ということもあるんですけど、導水管の話もされました、先方の方は。これについては今回申し上げませんけれども、そういうふうな動きで一連の動きで何かの情報を得られる、何かの情報をもとにそういうふうな行動を起こす、これが一番大切なことだと思うんです。これ当たり前のことですよ、その点どうですか、担当課としては。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  巴川製紙所につきましては、新宮市と長いおつき合いの中の歴史がございますので、そういう企業につきましても現在のところ新宮市には立地しておりませんけども、今後そういうとこにつきましても当時新宮市に立地してたときと同じような気持ちで接してできるだけ、また新たな工場の新設をお願いしたいとこのように思っております。 ◆24番(辻本宏君)  一度開拓したまではいかないでしょうけれども、一度伺ったわけですから伺っていろいろな向こうも相談もあるという反応でしたから、そこら辺を十分これから時間をかけてつめていただくというのが一番いいんじゃないかなと思うんですけど、その点よろしくお願いします。ほかの自治体同様、新宮市も企業誘致のための優遇制度、条例を設けて取り組んでいるものの県の企業誘致課、企業立地課の方から指摘されたというのはここの新宮の立地条件からして、今の企業用地の土地価格、坪10万9,000円ですね、これでは売れないですよと。これだけ高ければ当然のことだと思うんですけれども、仕組みとしては和歌山県の方が一つの広告塔になっているわけですね。企業用地各社ありますから、橋本にしても御坊にしてもほとんどの自治体が企業用地を持ってる、新宮市も一つですね、その中で飛び抜けて高いんですね、土地価格が。これ委員会の中でも何度も何度も話させてもらってるんですけれども、ここの本議会の中で念のため確かめますけれども、この土地価格というのは購入する相手方企業の条件に合わせられるんでしょうか、柔軟的に対応できるかどうかってことです。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  確かに客観的に見ますと高い価格だとも私自身も思いますが、現在新宮市の企業誘致の条例あるいは県の企業立地の奨励金制度等の適用に該当する分につきましては、それが適用されれば現在の高いと思われる用地代も少しは軽減されることになると思います。そういうことで私どもとしては坪10万9,000円この価格で今後とも進めてまいりたいと考えてございます。ただ、今、議員もおっしゃられたように相手方の条件によりましては、将来を見越して柔軟に対応するという必要性も出てくるとは考えてございます。 ◆24番(辻本宏君)  リースとか賃貸でもオーケーということですね。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  そういうことも含めて柔軟に対応していきたいと考えてございます。 ◆24番(辻本宏君)  初め課長が言った、優遇制度をもって埋め合わせるということなんでしょうけれども、それだけじゃ県の方としても県もそちらも専門ですからよくわかってると思うんですけど、それだけじゃ足らないと言ってるわけですよ。価格を表示するに当たって、橋本なんか、橋本は新宮市より便利のいいところ、橋本、御坊も少し新宮市よりは便利はいいんでしょうけれども、ここら辺3万円切ってるわけですよ、坪単価が、売り出しの定価です。この10万9,000円というのも金額設定したのわかりますよ、造成費とかそういうふうな原価を積算して計算してこの金額になったんでしょうけれども、それじゃあ県の方は一つまとめて売る場合、紹介する場合にできないということを言ってきてるわけですよ。そこで優遇制度で埋め合わせて云々という、それでは企業は納得しないと思うんですけど、なかなかのまないと思うんですけども、そこら辺まずは土地価格というのをまず表示するとしたら、定価というのも考える必要があるんじゃないかなというのが私の言いたいところなんですが、今回、経済建設委員会でもかなり議論して、最終的に佐藤市長には積極的に企業誘致の基本的な政策といいますか姿勢なんでしょうけれども、トップセールスを実行するというふうに約束していただきましたね。また、3月の前回の定例議会で私の一般質問に対して、そのままの議事録を申し上げれば、庁内でも企業誘致のためのそれぞれのプロジェクトをつくっておるわけでありますが、改めて議会終了後、少し整理した中から、この市の組織の中には議長にもお願いして議会からの参加もお願いするかもわかりませんが、一つの検討委員会を構成したい、このように今、腹案を固めているところでございます。とお答えいただきました。その後、これは着実に進めていらっしゃいますでしょうか、佐藤市長いかがですか。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  確かにそのように私は申し上げました。ただ現実にトップセールスといいましても、議員等にも大変御苦労かけておりますが企業誘致を先頭に今、言いますように相手方の接触等かなり時間を要するというか、そういう状況の中で今いろいろな模索をしているさなかであります。そのような中で今、言いました企業用地として高いんではないかという御指摘がありましたけれど、まさしくそのとおりで、ここらのところの相手方企業の条件によりまして進出希望があった場合に具体的な話し合いになってまいります。そうすると一たん定めました公社の原価から積算した価格でありますけれども、これらを例えばどうしていくのか、かなり議会側との綿密な変更といいますか、そういう協議も必要になってこようかとそう思っております。そのような中でまだ少しそういう面につきまして具体的な提案をさせていただくには、時期が尚早ではないかとそう思っております。そのような中で議長に対しまして申し出をしたいという気持ちを持っておりましたけれども、今しばらくは水面下のいろいろな話し合いを続けさせていただきたいとそう思っております。いずれこれは必ず約束いたしましたように、議会にも加わっていただきまして、ともどもに政策的な面を含めまして協議をする、そういう検討会のようなものをつくらせていただきたいと思っているところです。 ◆24番(辻本宏君)  そしたら何らかの組織は近々つくられるということですね。この3月でこういうふうに話して、それから8カ月経ってるんですけど、まだちょっと見えてこないところがあるんですが、市長どうですか。 ◎市長(佐藤春陽君)  近々ということが、その辺の判断が大変難しいところですが、具体化してくる場合には必ず検討会を議会ともどもに立ち上げたい、また庁内のプロジェクトも各部局横断しましてございますが、そこらとの共同協議の場を設けさせてもらいたいと思っております。近々ということにつきましては、今、実はこの議会が終わりました後、進出希望を強く持っておりますある会社を、含みは企業誘致という一点でありますけれども、会社訪問させていただきたいと思っておりますので、そのような中から具体的にターゲットを絞る、そういう中でそのための企業誘致に関して特に港の場合は単価等の問題もありますから、これらを政策的に見直すべきかどうかそういうことも含めて検討させてもらう場をつくらせていただきたい、そう思っております。 ◆24番(辻本宏君)  ぜひぜひこれもお願いしたいところなんですけれども、ただこの3月のときの答弁では庁内ということ、庁内だけでということ限定されてましたけれども、私自身思うにはせっかくこれ組織をつくるんであれば、市長もつくるということは気持ちの中で固められてるんでしょうけれども、やっぱり庁内だけに限らず経済関係の方、地元の方、あるいは都市圏の方を入れてもいいんじゃないかなと思うんです。ですから、こういうふうなスペシャリストというか、企業誘致のスペシャリストも一人か二人あってもしかるべき形になっていくんではないかなと思います。佐藤市長は委員会でも積極的にトップセールスをやっていくというふうなことで確約してくれたわけですけれども、これ、市長という立場であれば市長自身も振興局でいらっしゃって、それぞれ企業とのコネクションというのはあると思うんですよ。なおかつ市長という立場ですから、これは結構行きやすい立場じゃないかなと思うんです。新宮市長ですというふうにある程度の約束をつけていったら先方も会わないというわけにはいかないでしょう。正面玄関から堂々として行けると思うんですよ、トップセールスでも。その動きを私自身は強く期待したいところなんですけれども、私なんかいつでも企業行くといったらすべて正面玄関からではなく、裏口ばかりなんですけれども、裏口ばかりから行っていろいろお願いするばかりなんですが、市長という立場であれば正面玄関から堂々と行って、企業誘致こういう新宮港こういうふうにつくってますんで、ぜひひとつ検討してくださいよというふうには言いやすい立場だというふうに思いますので、ですから今後ちょっと考えを切り替えてと言ったら少し言い過ぎになるかもわからんですけれども、分譲も開始してるわけです。これは市長が果たしてずっとトップセールスに回ったとしてもすぐすぐ解決できる問題ではない、かなりの年月がかかると思うんです。ですから先陣をきってやっていただきたいというのが私の思いなんですけれども、市長ここで本会議の場でもう一度確認したいと思うんですけども、トップセールスというのは積極的にどんどんやられますか。 ◎市長(佐藤春陽君)  やみくもにトップセールスをやるというわけではありません。そのために機構組織も体制を整えて来年の機構改革等も含めまして企業誘致対策課につきましては充実強化させたいとそう思っております。そのような中で水面下のいろいろな話し合いもあるわけでございまして、そういうものの経緯を見た中から必要であれば、必要であればというよりも脈があると見たときには必ず私はみずからトップセールスに伺いたい、そう思っております。ただ言いましたように今、企業の動向は非常に設備投資を含めまして、都市部では景気の動向が好転になったということを言われておりますが、まだまだ、この地方には厳しい状況であります。そのような中でよく事前の話し合い折衝等見きわめながら対応してまいりたい、そう思っております。 ◆24番(辻本宏君)  よろしくお願いいたします。担当部署、課というのがあるんですけど、そこの人たちも動く必要がありますけれども、やはり私の解釈しているトップセールスというのは、市長が先陣を切っていくというのが基本ではないかな、これは当然やみくもには行けないでしょう。そういうふうな姿勢でやってほしいというのが、重ね重ねの私の願いなんです。先ほどちょっと訂正させてもらいますけど、私自身、企業訪問するに当たって裏口というふうに不適切な言葉を使ってしまいましたけれども、この点お詫びして訂正いたします。取り消します。あと新宮港の理想像と言えば、企業誘致には大体用途にあった企業が来て落ち着き、港は定期的な貨物船、客船が来てにぎわい、できれば巴川製紙が利用していた導水管を利用して水を船で各地に運んで売るというのがベストなんでしょうけれども、この理想に近づけるのは本当に年月もかかるでしょうし、並大抵の力では及ばないというふうに思います。とにかく働く場をつくり、そして新宮港を生かすも殺すも佐藤市長の責任は重いと思います。どうか全力を尽くされて取り組まれることをお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。 起業家の育成、SOHO事業の効果はということなんですけれども、この質問の中に入ります前にSOHOとはどういったものかというのを説明させていただきますと、SOHOスモールオフィスホームオフィスという略なんです。情報通信技術を活用して事業活動を行っている従業員10名程度以下の規模の事業者をいうわけです。これがSOHOというふうに定義づけてるんですけど、横文字並べて難しいというふうにお叱りを受けるんで、まずはその内容を説明させていただきます。ここで市の行っている事業というのはここの市役所前の事務所を安く貸し与えて、この事業を望む起業家、事業を起こす方です。新たに事業を起こしたい人を育てることを目的としているわけです。これも平成14年4月に和歌山県からの補助金も受けて始めたSOHO事業、この事務所への実際の募集入居というのは翌年の3月から始めて、かれこれ4年を迎えようとしてるわけなんですけれども、そして、ここに入居できる期間というのは3年であります。もう一巡して2代目が入ってるわけです。当初からこの委員会に加わせてもらっていますけれども、今、気がかりなことを幾つか尋ねたいと思いますが、以前にも委員会で申し上げたんですけれども、入居者同士と市担当課との意見交換というのは定期的に行って入居者の状態、事務所の稼働状況や入居者のニーズというのは把握されてますでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  鈴木商工観光課長。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  一応私どもと入居者の皆様方との懇談会と申しますか、意見交換会につきましては例年一回を原則として行ってきてございます。そういった中で入居者の皆さん方の状況あるいは稼働状況につきましては把握をしているつもりでございます。また、夜間の警備につきましても警備会社の方に委託をしてございますので、そちらの方から毎週警備報告等いただいておりますので、稼働状況等についてはある程度把握をしてございます。また、要望等々についてでございますが、この5月に18年度の意見交換会をさせていただきましたんですが、特に私どもに対する強い要望といいますか、そういったものはございませんで逆にセンター内の皆様方同士の、例えば鍵を最後誰が閉めるかとか、そういった運営方法等の確認等々の事項が主に話されたような状況でございます。 ◆24番(辻本宏君)  事務所の稼働状況、ある程度ということでちょっとあいまいとしたような感じなんですけど、この事業始めてから入居者、前の世代の入居者いますね、今の入居者います、それ合わせて何回ぐらい会議を行いました、定期的に。定期的か不定期かどうかわからないですけど。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  先ほども申しましたように原則として年一回というふうな形でやらせていただいているようでございまして、先ほど議員御説明ありましたように実際的には平成15年3月から稼働ということで16年度に一回、それから17年度に一回と今年度というような形でございます。 ○議長(上田勝之君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時55分--------------------------------------- △再開 午前11時08分 ○議長(上田勝之君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 24番、辻本議員。 ◆24番(辻本宏君) (登壇) それでは引き続いて一般質問をさせていただきます。先ほど聞いてたところの途中からなんですが、起業家の育成、SOHO事業の効果はというところなんですけれども、先ほど鈴木商工観光課長にも御答弁いただいたんですけれども、入居者との要するにコミュニケーションですね、その密度はどのぐらい持っているのか、保っているのかというのを聞きたかったわけですけど、年一回ということを言われてましたけど、これは年一回というと余り入居者、入ってる入居者の状況もつかめないし、向こうからの要望というの向こうも年一回ぐらいだったら話しにくいんじゃないかなと思うんですけど、その点どうでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  鈴木商工観光課長。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  年一回の意見交換会というのは、いわば入居者全員の皆さん方に集まっていただいてというふうな観点からでございまして、その他につきましては例えば個々に何かあったら訪問したり、あるいは連絡等々でそういうコミュニケーションはとっておりますし、逆に私どもの方も何か要望等がありましたら、いつでも当課の方へお申しつけくださいというようなことは皆さんにお伝えしてございます。 ◆24番(辻本宏君)  管理する担当当局の方からそういうふうな意向というのは出されてるんでしょうけど、相手の反応はどうですか、要望あったらくださいと個別でも来ますか。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  特に当課の事務所まで訪れていただけるということは、今年度に限りましては経験はございませんが、電話等々でやり取りといいますかそういうことは多少ございます。 ◆24番(辻本宏君)  年に一回の集まりということなんですが、年一回集めて、皆さん、集まり具合というのはどんなんですか、集まる場所、時間というのはどのぐらいで設定されているのか。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  現在4部屋満室でございまして、今年度におきましても4名の皆様方にお集まりいただいたわけでございますが、基本的には先ほどの稼働状況にも入りますが、4名の皆さん方、本当にセンターの事務所を御利用いただける時間というのはまちまちでございまして、なかなか4名さんがそろうというのは難しいような状況にあります。しかし本年度につきましては、うまく4名さんにお集まりいただきました。場所はセンター内の交流ルームでございます。時間につきましては一時間半程度の意見交換会というような内容でございました。 ◆24番(辻本宏君)  それと先ほども申し上げましたけれども4年近くたってくる、これは4室4件、今、貸してるわけですね、今3年たってますから一巡してるわけです。二代目が入ってる、卒業していった方、卒業という言葉が適切なのかどうかわかりませんけど、一応羽ばたいていった方がいらっしゃるわけです。その後の羽ばたいていった方、巣立っていった方の追跡調査なんかというのはされてるんですか、追って調査されてますか、ここら辺も重要だと思います。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  今、議員御指摘の点につきましては、私どもも非常に大切な大事な点だというふうに考えておりますが、現実といたしましては追跡調査と言いますかサーベイランスにつきましてはできていないというのが現実でございます。ただ、今、議員御指摘の第一期生といいましょうか、立ち上げ時から巣立っていただいた皆様方につきましては、もともと元来は新宮市内で企業を起こしている皆さん方に入っていただいたという経過がございます。例えば4名のうちの3名、その3名のうちの1人が例えば木材関係というふうな形の中でITを使ってというようなことで御利用いただきました。その皆さんにつきましては巣立っていただいた後も協同組合下の中で、インターネットとかホームページを駆使されまして熊野材の流通に関して御尽力をいただいてるというふうなことでございますし、他の2名の皆さん方につきましても、もともと看板製作あるいは看板プロデュースというふうな皆様方でございましたので、巣立っていただいた後もそういうふうなインターネットあるいはホームページを駆使して営業をされていると、そういうふうな状況でございます。しかしながら冒頭に申し上げましたとおり本当に大事な部分が私どもきちっとできていないというふうなことにかんがみまして、本年7月、県の方でインキュベーションマネージャーと本当に難しい言葉ですが、そういうSOHOに皆さん方に対しての総合的な支援をすると、そういうふうな役目を担った方が1名、県の方から任命をされてございますので、私どもといたしましても、今後このマネージャーの協力あるいは指導を仰ぎながら今後の評価等検討していきたいと、こういうふうに考えてございます。 ◆24番(辻本宏君)  鈴木課長言われるのはおっしゃるそのとおりなんですけれども、そのとおりを私自身願ってるんですが、大体つかまれてることですね、4件あったうちの私自身つかんでるのは、はっきり見えてるのは前回4件あるうちの木材関係と言いましたけど、これは既存ではなくて新たに立ち上げた組合組織だったわけです。これも結構、億の金を売り上げて業績を上げてる、先々どうなってくかわからないですけれども、事業のことですから、ある程度成功しているというふうに言えると思います。もう一件はこれは既存の事業でしたけども看板屋さんでした、これを機会に全国展開、新宮市だけをお客さんの市場とするだけでなく、全国展開してるという効果が出てるわけです。ですからそういうふうな方々をできればもう一度集めていろいろ話し合う、意見を聞いてみるというのも一つこのせっかく立ち上げ当初1,900万円もお金をかけてやってるわけですから、県が2分の1、市が2分の1ですけれども公金は公金です、税金を使ってやってるわけですから、そこら辺のフォローをして密度を高めていく必要があるんじゃないかなと思うんですけど、その点いかがですか。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  ただいまの議員の御指摘の件につきましては、今後参考にさせていただきたいというふうに思います。 ◆24番(辻本宏君)  参考というよりも実際にやらないとこの事業育てるという意味がないですよ。その点十分踏まえて取り組んでいただきたいと思いますけれども、これまでの実績今、申し上げた実績からこの事業を生かして市内で成功した起業家を育てていくために、もう少しこの事業を拡張していただきたいというのがもう一つの要望としてあるんですけど、今4件、貸事務所があるんですよね、私の感覚的なもの言いになってしまうんですけど、あと2件ぐらいはふやしてもいいんじゃないかなと思いますけれども、佐藤市長は担当課からどのように聞いてますでしょうか、この事業に関しては。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  これは私の前の担当のときに、今もう失脚しましたけども木村知事の方からのお薦めによりまして開設した事務所であります。思い出は格段に持っております、ただ入居募集時の応募数、前回の募集時の応募は一件のみと聞いておりますし、県補助の面におきましても年々削減される状況にございます。財政的な面を考慮した上でこの事業を考えると、現在の規模が新宮市にとっては適切ではないかとこのように考えております。また、事業拡大によりまして入居者の支援等をどう行っていくべきか、正直模索している状況でありまして担当課とも十分打ち合わせをしながら、また各関係機関とも相談しながら今後の展開を進めてまいりたい、そう思っております。 ◆24番(辻本宏君)  具体的に私自身申し上げたんですけれども、4件から2件ぐらいふやしてもらいたいということなんですけど、私自身これ感じますのは、この事業自体は一つの働く場づくりなんです。自分たちで事業を起こすということから、企業誘致とはまた違った視点、観点なんですけれども、ですから何か感じるのは私自身、目的はよくわかりますよ。起業家、業を起こすこと、その人たちを助けるという事業です。だけど、この事業自体が育ってないという感じがするんですけれども、ですからもっと積極的に取り組んでもいいんじゃないかなと思うんですけど、これ重要ですよ。佐藤市長も言われましたけど、佐藤市長一期目のときに取り組んでいただいたわけなんですけれども、考え方として木村知事から言われた、前任の知事から言われたからやったというんではなくて、やはりそれを受けると、受けて自分でやるというふうな意思を固めたわけですから、この事業をもっともっと発展させていただきたい、自発的にですね、これはこの事業自体は育てていただきたい、そうすれば起業家自身も育つという発想、考え方なんですけれども、今後市長と担当課と十分話し合って前向きに進めていただきたいと思います。 あと時間もございませんので最後の小中学校のいじめ問題についてと、これは今、社会でいろいろとニュースにも出て問題にもなっております。昨年の9月北海道の滝川市、ここを初めとして、全国各地でいじめによる小中学生の自分で幼い命を絶つ悲しい事件が多く発生している。この当時、滝川市教育委員会の幹部職員の遺書を隠す行為、あいまいな対応には皆さん怒りを覚えたのではないでしょうか。国もこの事態を重く見て教育再生会議を設け、いじめ対策に焦点を絞って話をしています。そこで一連の事件を受けとめて教育長はいじめによるこのような事件というのをどう考えてられるか、これまで教育長は教育現場、学校勤務を経験していないのでわかりにくいところもあるかもわかりませんけれども、今、知る範囲で結構なんでお答えいただければと思います。 ○議長(上田勝之君)  大江教育長。 ◎教育長(大江清一君)  今、議員の方から話ありましたように本当にこうした一連の連鎖反応と言いますか、このことは本当に痛ましいことであります。北海道の滝川以降、今年の10月以降、福岡の筑前、岐阜県の瑞浪、大阪の富田林、埼玉、新潟とかここ一週間の間でもこれに準ずるような事案が発生しているようであります。私、手元にある資料だけでも10件です、これぐらいは超えてるんではないかなと思っております。どう受けとめてるかということでございますけども、就任して間がないのでわかりません、知りません、ということでは絶対あってはならないと思っております。責任ということは最終的には教育委員会また教育長という立場に来ますので、そこらあたりは自分なりにきっちりと踏まえて取り組んでるつもりでございます。このいじめといいますのは議員も御承知だと思いますけども、子供は生まれてから大人になってく過程の中で、まず家庭の中、家庭の社会ですね、それから学校での勉強、知恵特待を得る学校での教育、それから土日などには地域の社会、この3つの模擬社会と言うんですか、この3つの社会の中で子供は育って荒波社会に出て、それに耐えられるようなすべてのことを習得していくわけであります。ですから学校で起きるのがほとんど今、事案として上がってくる、学校でのいじめがもとであるわけですから、ここで発生することはとにかくどんな小さなことであっても見逃さないようにしていかなければならないと、そういうことを痛切に思っております。発生以降、文科省の方からもいろいろな通達なり、こういうことはチェックしてくださいとそういうこと来ております。そういうことをこれからも校長先生を初め、そして地域の方、そして家庭の方にもこの三者に対してもお願いとか連絡をきっちりと取っていきたいとそう思っております。そして、そうしていかなければならないとそう思ってる次第であります。 ◆24番(辻本宏君)  幸いなことに新宮市ではこの事件というのは起こってませんけれども、また絶対にあってはならないことだと思います。もしも、このような事態というのを起こしてしまった場合、起こった場合、教育長、次長はどう対応されますか。 ○議長(上田勝之君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  もしもということなんですけども、当面いじめられている子供、生徒を徹底して守る、保護するということが大事だと思います。次いでいじめている子供たちを指導する、是正するそういった指導をきちっとしていただくということ、次いでこれは学校の方にお願いになると思うんですけども、子供たちはクラスということで共同生活しますから、クラス担任との関係づくり、仲間づくり、集団づくりを徹底してやっていただく、そういうことが当面のことではないかなと考えております。 ◆24番(辻本宏君)  各地で小中学生のいじめによる痛ましい事件が多く起こっています。このような事件の発生後、先ほど言いました滝川、北海道の滝川市から始まって新宮市の教育委員会というのはどういうふうに教育委員会のスタッフですか、構成される方というのはどういうふうに反応してどのような防止策、これ教育委員会の組織の中で話し合われているのかどうかということなんですけど、同じく小中学校の現場ではどんな対応をしているのか、その点いかがでしょうか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  当然、これは新宮市だけではなくて、先ほど教育長も説明いたしましたように国も県も文部科学大臣も緊急声明ということで子供たちへのアピールとかそういったことも出しておりますし、私どもも教育委員長も大変心配しておりまして、先だっては緊急に校長会を開催していただいて教育委員5名の教育委員を含めて、今、現状学校で起こっていること等意見交換しましたし、こちらの方としては、いじめが起こった場合は学校だけで解決することを固持しない、必ず教育委員会へ報告するとか、それから絶対隠ぺいはしないとか、先ほども言いましたようにいじめられてる子を徹底して守っていただきたいとか、それから各機関と少年相談センターだとか、児童相談所であるとか、もちろん市教委も含めまして各連携をとっていただきたいとか、それから市内の中学校にはカウンセラーを派遣しておりますが、カウンセラーを徹底して利用していただきたいとか、そういったことを校長会を通じてお願いしているところでございます。 ◆24番(辻本宏君)  ちょっと話がそれてしまうというか、関わりは深いんですけれども、これまで小中学校でのいじめが原因で自殺というまではいかないまでも、学校に行かなくなる、不登校、引きこもりになる子供たちもふえてきています、私もこれ幾つか知ってるんですよ。この当事者になると本人家族は本当に言い表しようのないつらさ、苦しみを抱えることになります。文部科学省が出した全国都道府県別小中学校不登校児童生徒数は、昨年17年度で生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は島根県が1,000人当たりに対して16人、次いで和歌山県が14.4人、ワースト2位になってます。次の3番目というのが滋賀県なんですね。原因というのはそこまで私自身つかんでないんですけれども、新宮市の小中学校全校で不登校、不登校ぎみの生徒を合わせると、今、何人ぐらいいらっしゃいますか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  私どもは年間4回こういった学校を通じて調査しておりますけども、直近の例で12月1日現在の調査では、全体で不登校、不登校ぎみの子供を含めて全体で28名という状態です。 ◆24番(辻本宏君)  全校で市内全校で28名ということですね。その28名の生徒に学校の現場というのはどう対応してますか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  これはどういうふうにやってるかという対応ですけども、国の方スクールサポートネットワーク支援事業とか、あるいははばたきの家、そういった中で、もちろん学校としては子供たちの親御さんを家庭訪問するとか、先ほども言いましたようにはばたきの家と連絡をとって、そちらの方へも学校へ難しいのなら、こちらへ自由に行ける学校的な要素を含んだはばたきの家がありますよとか、紹介させていただくとか、そういったことで何らかの関係は常に持っております。 ◆24番(辻本宏君)  この話を追求していくと非常に長くなるんですけども、言葉ではそういうふうに言えるんですけど実態は違うんですよ。一言で言うと先生と父兄とのなかなかコミュニケーションができてない、これ現状ですよ。これ以上は申し上げませんけども、時間がございませんので。いじめの問題に戻って言いますと、元は生徒間同志のことですから、やはり学校現場での即座の対応が肝心ではないかと思います。学校が知らないままで対応が遅れるといじめは、いじめられた側、いじめた側のお互いの両親まで及んで今度は両親同志も険悪な仲になってしまうケースが非常に多いんです。さらには自殺までいかないとも限らない。このケースも私自身、身近で知ってるんですけれども、そこで提案、お願いなんですけれども、私は学校現場でいじめ相談防止の窓口となる責任ある先生も含めて専任の先生を複数おいて、お互いの児童生徒と両親の相談、仲介をしてもらうのがよりよい防止策になるのではないかなと思いますがいかがでしょうか、教育委員会としては。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  先ほどから説明させていただいているんですけれども、一応クラス単位という担任が一番基本の単位ではないかと、きちっと関係づくり、仲間づくり、集団づくりを担任の先生にしていただく、その中で子供たちの異常をキャッチする、そういったことでそういういじめでもなくてもいろいろな問題については常に子供たちの信号をキャッチする体制をつくる、そういう中で私どもはスクールカウンセラー等派遣しておりますので、そういった体制ですね。それと問題があれば先生個人一人で抱え込むんじゃなく、校長以下責任ある体制がありますので、学校全体で取り組んでいただく、そういったそれと各連携、他の機関との連携も大切じゃないかな、そのように今のところ考えております。今の現状で機能を果たしていただくよう、さらにさらにお願いしていきたいな、このように思います。 ◆24番(辻本宏君)  それは行政側の対応としてわかるんですけれども、それが中身のあるものになってるかどうかというと、私自身感じるのは疑問なんですよ。次長言われた各担任の先生、それは担任の先生が一番身近ですから察知するのが早いでしょう、わかるでしょう、ただ担任の先生とて、それぞれ性格なり人柄というのがありますから、その辺でも限界というのは出てきてる、私自身の経験から言って、ですからその先生が相談できる、あるいは相談して教頭先生なり校長先生なり役職員の先生方がいらっしゃるわけです。その責任を持つ先生に相談できる、あるいはその中でその先生の中の窓口になる、一緒に解決していく専属のグループと言いますか組織があってもいいんじゃないかな、今、実際言っててんでばらばらですよ、担任の先生に言って担任の先生が全部責任持つんやと、それは限界がありますわ、それは人柄によって先生言わない人もいますから、そこで納めてしまう人もある、かと言って子供たちが家へ帰ってお父ちゃん、お母ちゃんにいじめられたよ、いじめた子はほとんど言わないでしょう。そこら辺が形だけしかできてない気が私自身受けるんですけれども、そこら辺もう少しなんていうか、もっともっと次長も実際学校へ行かれて現場見られたらいいと思います。各所回って、全部が全部回らなくてもいいと思いますけど、話を聞かれるのも必要なんじゃないかと思います。その点、実のある対応をしていただきたいというのが願いです。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  きょうは今、傍聴に光洋中学校の生徒も来ておられるんであれですけれども、学校の方は主任とか、生活相談部とかいろいろな部がありまして、呼び方違いますが、その中でやはり学校としての体制として取り組む体制ができております。もしそういう言われるようなことがあるならば我々としてはもう一度校長会を通じて組織の再点検をしていただかねばなりませんし、そのような実態私どもはないと思っておりますが、再度組織的な見直しを検討させていただきたいなと思います。 ◆24番(辻本宏君)  ぜひお願いします。できれば関係の深い不登校問題も同じようなことが言えると思いますよ。ですからこの体制も含めて市内小中学校もつくっていただきたいというのが願いです。とにかくいじめが発展して悲しいことが、起きないように根絶の防止体制を目指して実行していただくことを願いまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。--------------------------------------- △内田紀也君 ○議長(上田勝之君)  17番、内田議員。 ◆17番(内田紀也君) (登壇) 一般質問を行います。 まず、市政と平和問題、これは今までにも何回か取り上げてきた問題なんですが、私は今年の初めであったか昨年であったか本宮町へ行きまして、元戦艦大和の乗組員であった現在本宮町でお寺の住職をしている中道和尚さんの話を聞く機会がありました。戦艦大和というのは当時の世界の軍艦に比べて優れた戦闘能力を持っていたと、アメリカの軍艦はパナマ運河ですか、その運河を通るために大きさに制限があったと、日本の海軍はそれを見越して、それを上回る艦の設計を行って、射程距離においてもアメリカの艦隊以上の戦闘能力を持った艦につくり上げたんだと、ですから艦隊対軍艦同士の戦闘では絶対に負けない、そういう力量を持った艦であったらしいです。しかし現実には悲しいかな沖縄戦に向かう途中で米軍の空襲を受けて3,000人の将兵を乗せたまま今も海底に眠っていると、こういう状況になったわけなんですが、そのとき一番印象に残った話は最後に艦が沈んだ後、海に取り残された投げ出された将兵、それを救助に駆逐艦が向かってボートを降ろして助ける、そのときに海で漂流している人たちは必死にボートにしがみつく、ところがボートの方は人数の制限があるのでみんなを乗せるわけにはいかん、後から迎えに来るから一たん待ってくれと言っても、将兵の方は必死ですから手を離さない、やむなくボートの指揮官は軍刀を抜いて、その手を切って、その現場を離脱すると、もう本当に地獄であるというお話で最後の締めくくりは、だから戦争は絶対にしてはいけない、こういう体験者のお話でありました。 その後、今年になってから私は映画で男たちの大和、こういう映画も見ました。映画ですからこれは創作ではありますが、その話を聞いていたので非常にその状況、戦闘場面なんかがリアルにわかったのと、もう一つは当時の軍艦に乗り組んだ青年たち、日本の青年たちの置かれていた状況が非常にリアルに描かれていた映画でありました。そうして、この12月8日、ついこの議会の始まる手前ですが、偶然、私はこの12月8日の開戦の日に、父親たちの星条旗というアメリカの映画を見てきました。これは硫黄島の戦いであったのですが、あのとき硫黄島を攻めた米軍の方から描いた映画で、星条旗を硫黄島に日本軍を圧迫して、そしてやっと米軍が星条旗を立てた、その写真がアメリカの国内で非常な評判になって、その当時のアメリカの議会関係者なんかはその英雄たちを本国に戻して、呼び戻して、アメリカの戦費調達のための国債を売るために大いに利用したと、そういうただ戦意高揚な映画とは全く違って、戦争のある一面の姿を告発したと言いますか、そういう映画でありました。 何を言いたいかと言いますと、その戦争に参加した当時20才ぐらいの兵士たちも12月8日、今年で65周年になります。85才ぐらいになったと、ですから今までおじいさんとかおばあさんとか戦争の体験を持った人から子供たちも、たまにはそういう戦争の姿も聞く機会があったかと思いますが、そういうこともほとんど今、皆無に近いような状態になりつつあります。ですから私はこの日本の歴史において、現代史において大きな出来事であった15年戦争、この体験はやっぱり大事に後世に伝えて、二度と戦争は起こさないようにしなければならない、こういう立場から戦跡の新宮市における戦災の跡などをきちっと記録し、また学徒動員も行われて、今の高校生あたりの年齢の人が新宮から尼崎とか方々の軍事工場へ動員された学徒動員のそういう問題もありますので、そういうことをきちっと記録をして後世に伝える、それはやはりこの新宮市のここは非核宣言都市も行っている市でもありますし、新宮市はこの戦争を通じて800人とも1,000人とも言われる犠牲者を生み出している町でもありますので、そういう点を把握して記録にして残していただきたい、このことを要望を行ってきたわけなんであります。 お尋ねしますが、この戦争で新宮市の戦死者の数というのは正確にはどのくらいになっているんでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  和田福祉課長。 ◎福祉課長(和田隆君)  この部分の中の戦死者という部分には一般市民も含まれていらっしゃると思うんですけれども、たくさんお亡くなりになり、この部分についてはなかなか把握できないと、私ども援護の方の係の部分の中で戦没者数という部分、これは本市に本籍が新宮市の方というような形で資料をいただいておりまして、昭和12年から昭和24年の間に軍人さんでお亡くなりになられた方が1,500名以上いらっしゃいます。その後戦争等の傷痍軍人等によってもけが等によってもお亡くなりになり、あるいは抑留でお亡くなりになっている、そういう方もいらっしゃると思うのでこの数以上になろうかとは思っております。 ◆17番(内田紀也君)  遺族の方々は毎年追悼会なんかを開いて、その霊を弔っているわけなんですが、杉谷遺族連合会長も世間はあの悲惨な生々しい体験を全く知らない層が多くなった今日というふうに言われています。私が個人的に知っている範囲ですが、ごく狭いんですが新宮市では例えば敗戦の年の昭和20年1月19日に広角、大浜方面の新宮で初めての空襲があったと言われています。そして、そのときには私らも小学校から先生に引率されて、その爆撃の後を見にいったこともあるわけなんですが、現在でも大浜の墓地にはそのときの後と思われる石塔が爆弾の破片によって削り取られた傷のようなのがたくさん残っています。それから7月17日には阿須賀神社から池田方面について米軍の焼夷弾攻撃があって、家が200軒ぐらい焼かれたと、そのときも私は焼夷弾の落下を目撃したわけなんですが、さらには同じ月の24日には現在の駅前本通り郵便局のあるあたり、丹鶴町商店街、あのあたりが空襲を受けて死傷者も出ました。今でも郵便局のはたの駐車場になっている元高等女学校のコンクリートの塀、これにはそのときの当時の爆弾の破片の跡が残っています。もう風化でほとんどわかりにくくなりつつありますが、そういうふうに幾つかごく個人的な知っているとこもあるんですが、全体で言えばまだまだたくさんあるだろうと思います。市史によりますとこの昭和20年1月から7月までで死者が81人、負傷者は239人、家屋の全焼や全壊、半壊合わせて700余り、こういう記録も残されています。大きな戦災というんですか跡としては、仲之町から千穂ヶ峰の山に突き当たったその近くのあたりに横穴式の防空壕が残されています。これは広報しんぐうの裏表紙のところの写真にも取り上げられましたので、多くの方は見られたかと思います。この記録を残すことについて今まで一般質問を通じてお願いしてきたわけなんですが、そのときには特にそういうことの調査や何かはやっていないと、しかし、新宮市の近現代史を見るという立場から文化財審議委員会ですか、そのあたりで検討してもらうつもりだという答弁をいただいています。佐藤市長も新宮市が被った戦中被害として、我々長く記憶にとめさせなければならないものについては、文化財審議委員会の御意見も聞きながら保存についても検討していきたい、このような答弁をいただいています。しかし現実にはあまり進んでいないのではないかと思います。最近のこのことについて何か動きがありましたら教えてください。 ○議長(上田勝之君)  宇井熊野文化振興室長。 ◎熊野文化振興室長(宇井正典君)  今、議員さん御指摘のように記録とかこれらにつきましては特に収集とかはやってございません。 ◆17番(内田紀也君)  これが本当に大切なことだ、新宮市政はたくさんの課題がありますが、やはりこういうこともそのうちの一端であるという認識がおありならば、まず私はそのための担当課と言いますか準備室と言いますか、そういう体制をこしらえる必要があるんではないかと、その上で文化財審議委員の方々の助力も得ながら進めていくことができるんではないかと、そこのとこがないから進まないのではないか、一方ではどんどんときは経って風化して本当に取り組もうとしてももう困難がうんとふえるんではないかとこのように思うんですが、そういう体制をまずつくると、このことについて市長はどう思われますか。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  これも私が市長に最初就任させてもらいましたときに市史編纂のちょうどタイミングを迎えておりました。と言いますのはある機関のところから市史を放出せねばならないと、こういう課題がありまして、その予算計上期のときに残念でございましたがしばらくはこの市史編纂事業については日を改めて着手したいそういうことがございまして、当時の編集、編纂に当たっていただく和大の先生に電話でしばらく猶予いただきたいということで見合わした経緯がございます。そのような中でその市史の中にもきっと編纂をするということになればそういう記述も必要でしょうし、この事業をいつまた再開するか今、予定には入っておりませんが、一段落したときにはこの新市づくりの構想そのものが市史編纂の作業にも入りたい、そう思っているところです。まだ具体的な計画にはまな板の上には乗せておりませんけれども、思いはございます。そのような中で今御紹介いただきました戦跡は担当課からも聞いておりまして、一度この辺のところを時代年月とともに風化させることなく、後世に伝えるべきだとそのように思っておりますので、これはそういうタイミングのときに私としては、ぜひまず地図の中に詳細に残したいそう思っているところです。ただ戦跡をどのように保存していくか、そこのところにつきましては担当課ともすり合わせもできておりませんで、一度これは議会の最終日が終わりましたしかる後に担当部課長との打ち合わせもいたしております。一度検討してみたいそう思っているところです。 ◆17番(内田紀也君)  市長のそのお考えはわかるんですが私としてはまず記録をする、その対象をつくると、別に大きな予算をかけた大々的なものやなかっても一人の方でも兼務でもそういう窓口をつくるということが今、必要ではないかと、そのような思いで要望してるんですが、それに対するお答えはどうでしょうか。 ◎市長(佐藤春陽君)  課題は山積しております。次年度以降の機構改革につきましても少し行財政改革プランにもとづく一つの腹案も持っておりまして、現在部内で検討中であります。そのような中から職員の削減もかなり大胆に実施していかなければなりません。そのような中で、この問題について資料の収集やあるいはそういう担当職員を配置するということは非常に今、私の想定の中では考えておりませんので、どうしたらいいのか実際のところ戸惑っている状況です。したがいまして熊野学の熊野文化振興室等におきまして、それなりの文化財の担当者もおりますので、そこらのところでしばらくはフォローしてもらう必要があるのかなとそう思っているところでございます。 ◆17番(内田紀也君)  それも一つの方法かもしれませんね。ぜひ具体的な出発点をつくっていただきたい、このように思います。市史の問題についても触れられたわけなんですが、これは70周年記念として次の発刊を考えていたけれども、再構築だとこういうことなんですが、昨日でしたか地方新聞を見ますと熊野川町は熊野川町史の第4巻ですか、その研究史を発刊したと、ページ数は80何ページという冊子だそうであります。大きな、現在新宮市が34年前に発行した現在の市史のようなのはこれはなかなか大変な事業でありますので、簡単にはいきませんがその後のいろいろ収集されたこととかそういう中からこの戦災に関する部分、戦争に関する部分、郷土の関係、そういうところを抜き出して、そして小冊子にまとめて、例えば図書館とか学校だけの限定発行なんかも考えられるんではないかと。一つの例として図書館では熊野誌を出しています。熊野地方誌研究会、それと新宮市立図書館、これでは時々は特集を組んで、この号は46号で大逆事件関係の特集となっています。このように私の要望する部分についても、この納得というんですか、御理解が得られるならば、これらの方々の協力も得て、こういうところで一時そういう記録をまとめて出すということも、これも考えられることではないかとこのように思うんですが、こういうことの担当は図書館の担当はどこでしょう。そういう方向は考えられませんか、市史の発行までにそういうふうなことでやるという。 ○議長(上田勝之君)  宇井熊野文化振興室長。 ◎熊野文化振興室長(宇井正典君)  熊野誌のように発行できないかということですよね、それにつきましてはちょっとまた図書館の方とも相談をしてみたいと思います。 ◆17番(内田紀也君)  ぜひそうしてください。 ○議長(上田勝之君)  昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時56分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(上田勝之君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 17番、内田議員。 ◆17番(内田紀也君) (登壇) 一般質問を続けます。 2番の教育行政についてお尋ねをします。平和学習を大切にということで。私は敗戦時には小学校5年生でありましたが、現在は後期高齢者に近づきつつあります。午前中も申し上げましたように家庭でのこういう問題についての継承は難しくなっています。子供たちに現代史の重要な出来事として戦争の実態を正確に教えることはますます大切になっていると言えます。本年、市立蓬莱小学校では地元の女性の方、9人を招いて戦争当時の生活を学んだと伝えられています。前回、私が新宮市での平和教育についてお尋ねをしたとき、当時の教育長は現在の戦争を知らない小中学生に平和教育を徹底するようにしている、夏休み中の8月6日か9日、原爆投下の日に登校日を設け、黙祷を捧げて平和の大切さを教えている。ある学校では修学旅行で広島の方へ行き平和記念堂を見学したり、現地の子供たちと交流を行っているところもある。一貫して平和を維持することが重要だとの理念に基づいて各学校で取り組んでいる、このような答弁でありました。現在もこのような平和に対する教育は続けられているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(上田勝之君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  おっしゃるとおりそういった教育方針というんですか、それは踏襲されてございます。私も現実にどういうような子供たちが教科書とかの中で学んでるのかなあということで、今、使われてる教科書を小学生の社会の教科書を見てみましたけども、12ページをさいて戦争当時の様子、それから赤紙というんですか召集されたというようなこと、それから沖縄での出来事、広島での出来事、空襲のこと、その当時の暮らしぶりのこと、詳細にわたって教科書ではそういった学習、戦争についての当然反省にたった上での平和が大切であるということを前提にした教科書の記述があります。それから中学校の方では公民では憲法を押さえた学習、それから歴史の中では、当然、さきの大戦の学習もしてございます。それからおっしゃるように今ある学校では沖縄へ行って修学旅行を現地で勉強をしていることもありますし、広島から長崎に渡って修学旅行を実施してるという学校もございます。言われるようにきちっと平和学習は基本として踏襲されて、今も子供たちは勉強学習しております。 ◆17番(内田紀也君)  戦争体験の風化の中でもそのように学校では取り組まれ、また戦没者の追悼式も毎年新宮市を初め東牟婁郡各地で行われ、お隣の紀和町ですか、あそこではその当時の対戦国であった英国の捕虜の慰霊の式を行い、英本国からも遺族が訪れると、そういうふうな国際交流も続けられています。また、歌の世界ではさとうきび畑の歌なんかも広く愛唱されていますし、アニメでもガラスのうさぎや火垂るの墓など、テレビでも再々放映もされています。文学ではアンネの日記などは世界的にも広く読まれています。日本でも古い田舎では高学年向きには与謝野晶子の君死にたまうことなかれ、あれなんかも教材としては一つの教材たり得ると思います。私の経験したことなんですが、ある新宮の市内の中学校の文化祭で、火垂るの墓のアニメの上映がありました。中途で女生徒数人が泣き崩れてしまい教師に抱きかかえられるようにして会場から出てくる姿を目にしました。このように平和教育は単に歴史を教えるだけにとどまらず、子供たちの感性に訴え、情操面にもよい影響を与えています。あらゆる資材を生かして平和教育を進められるように新しい教育長に対しても要望したいのですが、どうでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  大江教育長。 ◎教育長(大江清一君)  平和教育、このことは本当に重要であると思います。ときあたかも教育基本法が改正ということになっております。この中にもそれに関することが条文の一部には出てきているようでもあります。これから細かいのが出てくると思うんですが、そこらを踏まえましてこれからも真剣に取り組んでいかなければとそう思っております。
    ◆17番(内田紀也君)  今、大江教育長の方から教育基本法の話も出ましたので先にそちらの方に移らしていただきたいと思います。多くの問題を抱えた教育基本法改正案が去る15日強行採決をされました。まさに強行の言葉がぴったりの成り行きでありました。この教育基本法については新宮ともゆかりのある前日本ペンクラブの会長でもあり哲学者でもある梅原猛先生も現行の教育基本法は何ら変える必要はないと、十分これで日本の教育は対応できるということで写真入りで新聞に談話を発表されていました。元国立教育研究所次長の市川昭午先生は、今回の問題についてやらせ質問によって民主主義の基盤である世論を操作した、犯罪的な行いによってつくられた法律で、国民に道徳を押しつけるそのような談話を出しておられます。また東大名誉教授である堀尾輝久氏は、法律が立ち入るべきでないことにまで踏み込むとかえって教育の安定性、法の有効性を崩して教育現場にはかり知れない困難をもたらす。このように多くの学者や識者は教育基本法の改正問題に対して警鐘を打ち鳴らしております。大学関係者では全国大学高専教職員組合、私立の大学教職員組合連合がそろって反対の立場を表明しています。また、教育研究者は歴代の教育学会の会長の呼びかけアピールに1,085人の方が賛同しています。全国の各地では校長や元校長、教育長、PTA会長なども反対のアピールに名前をつらねています。また、日本弁護士連合会は立憲主義の否定に当たるという会長声明を出して根本的な批判も行っています。このように多くの日本の有識者が法案に対する批判の声を上げているのですが、教育長はこういうことについては御存じでしょうか、お尋ねします。 ◎教育長(大江清一君)  新聞等で見るだけでは、今、言われたような反対的なあれはあまり多くは出てないんですが、ネットでこう見ますとかなりのそういうあれはうかがい知ることができます。この教育基本法というのはこちらも深くはもちろん勉強できてません。ですが、つくってから昭和22年からもう59年ですか、こういうふうに経過してきてる、この間にはもういろいろな社会情勢が流れて変わってきてる状況であります。ですから国の文科省で必要と認めて、このように通ったわけであります。このことについては来年の今、ちらっと言われたかと思いますが、通常国会で細かい法律とか、そして、それが通ってから施行ということで細かい細分にわたって学校教育の末端まで来るのはまだもう少し時間がかかると、そういうふうに踏まえております。ですからここらあたり教育基本法というのは今、議員が言われますように学校現場だけでなくてやはり生涯学習であるとか、亡くなるまで生涯の学習の生涯学習という分野についても改正を加えてます。それから小さいころの幼児、幼児教育こういうのも学校現場ではありませんけども、そういうことも改正が入っております。いろんな面で国の方としては必要であると、そういうことでこれ改正に至ったとそういうふうに思っております。 ◆17番(内田紀也君)  これは戦後の平和憲法と並んで日本のそれまでの教育の反省の上に立って新しく世界に向かって通用する日本人を養成する、育成する、そういう理念のもとにできあがった理念法だと私は認識しています。確かに年数は経ちました。しかしその根本に流れる教育の理念というのは一人一人の個性を大切にして立派な社会人をつくり上げる、これはなんら時代を経ても変わらないことだと考えています。 今回の法案に対しては愛国教育の強調が一つのポイントとなっていますが、私はこの愛国という言葉を聞くたびに思い出すことがあるわけなんです。二つあります。一つは前にも言ったかもしれませんが、太地町には石垣栄太郎というアメリカで活躍した画家がおられました。現在石垣記念館として太地に残っていますが、その奥さんである綾子さんがアメリカでおられる当時に日中戦争、日清事変が始まりアメリカにおる日本人の間、邦人の間で中国へ攻めていっている日本のあり方は間違いだと、中国を救えと、民衆が今、困難になっているからというふうなことで呼びかけたらしいんですが、なかなかそれがみんなの賛同を得るまでには大変な苦労をしたそうです。何回も足を運び、会合を重ね、やっと人々にそのことを理解してもらえる状況になったときに、日本から一人の青年将校が来て、邦人を集めて演説会をやったと、一晩で愛国心を説いたら、わっとたちまち愛国心の方に変わってしまったと、海外で暮らす日本人は祖国のことを非常に思ってますから、そこにやっぱり愛国心の言葉は強烈な意味を与えたんだと思います。戦争が終わってブラジルでしたか、勝ち組、負け組というふうに二つに分かれて相当深刻な争いもあったらしいのですが、この愛国心というのは人間に強い影響を与える言葉なんです。 いま一つの愛国心で私が忘れられないのは、中国で日本の最高教育を受けた医学者の方たちが生体実験をした、中国人を捕まえて生きた人間に対して、細菌の実験とか、感染の実験とかそういうことを行ったと。そのときに朝、出勤すると日本の国内に向かって、宮城に向かって東方遙拝という拝礼をし、それから現地の神社があって、そこへ朝参って、それから職務について人間の、生きた人間をやったと。これなんかも本来ならそういう最高学府の教育を受けてる人がやるべきことではないわけです、幾ら医学の研究のためとはいえ、ましてや現地では完全に戦争に用いるための資料として、それが使われるというのは明白なわけですから。しかしやはり愛国心の前にはそういうことも行われたと、ですから今回の教育基本法では愛国心が強調される、その言葉だけをとらえれば非常にこれはいい言葉であり響きのよい言葉でその言葉だけはなんら問題、非難するようなことではないんですが、それが国の意思として強制的に子供たちに働きかけると、これは大きな問題を起こすことにつながるわけです。 これは私が自分で小学校5年生までは皇国史観の教育を受け、その後、中学校3年卒業するまでの間は新しい民主主義の教育を受けた、そういう自分の体験からしても、この現在教育基本法の改正に対して警鐘を鳴らしている人たちの声もよくわかります。その上にたって、しかし今回、法案は強行され今後は新宮市にも中央からいろいろな省令や通達によって学校教育行政について指示や連絡が入ってくるわけなんですが、そのときに現場で新宮市の子供たちを教育する、その第一線に立つ教育委員会、子供の教育の環境を整え、そこに責任を持つ立場の教育行政に携わる人の考え方、これは非常に大事になってくると思います。私が教育長個人に対して望むというよりも新宮市の学校行政に携わる機関として、上から来た通達だからということで、すっとそれを下ろすというふうな安易なことではなくて、やはり一つ一つの持つ意味を吟味して本当に新宮の子供たちにこれがよい影響を与えるものなのかどうか、そういうことを最終的な立場ですから、この市の教育行政に携わる方は、そういう立場から現場の教師の方や、また子供を実際に育てている父母たちの声なんかもよく聞いて、そうして、そのような通達なり何かに対してもきちんと対応していただきたい。これが私の要望なんですが、教育長どうでしょうか。 ◎教育長(大江清一君)  言われることは確かにそうだと思います。教育基本法これはまあ言えば全国一律でありますから、都会のように田んぼというんですか、そういう自然環境の少ないところで行う教育と、この地域はそういうところ豊かな自然とかそういうのがあるわけですから、そういうのも利用した、そういう地域に見合った学習ですね、そういうことは取り入れられるものは取り入れていくべきだと思います。現に今回の教育基本法の改正の中でも、前の法にはなかったんですが新しく教育行政の中に地方公共団体はその地域における教育の振興を図っていきなさいと、そういうような条文も新しく加わっております。そういうことですからこれから新しい学習指導要項とか要領とか出てくるわけですけども、そういうふうなことも逆に私は議員さん今、言われたことを、今回の方が細かく新しく規定してますからそういうのがあるんかなと今、思うんでありますが、以上です。 ◆17番(内田紀也君)  これは教育長だけではなしに市の幹部の皆さんにもしっかりと胸にたたき入れてことに当たっていただきたい、このように思います。 次の同和に入る前に5番のところで王子小学校の通学路の問題を挙げているのですが、これは道路の問題ですが学校に非常に接近している場所のことでもあるので、この場でお尋ねをしたいと思います。これは経済建設委員会の中でも要望していることなんですが、王子小学校に学校のすぐ手前にJRの線路が通っていて、その上に架かっている橋のことです。現状は市民の方から私、通報を受けていたわけなんですが、非常に橋の欄干というんですか、あそこは子供の危険のために網が張られています。そこがもうさびこんで非常に見苦しい状態であります。しかし都市建設課のお話では下にはJRの線路が通っているし、美しくする工事をするにしてもなかなか簡単にはいかないんだと、JRとの交渉もあるし難しい問題だということを伺っています。そうであればなおさら、これについては先送りではなしに時間はかかっても早く取り組みを始めていただきたい、そういう立場から本日ここで上げさせていただきました。これについて建設課の方の見解、もう一度お願いいたしします。 ○議長(上田勝之君)  中畑都市建設課長。 ◎都市建設課長(中畑孝一君)  この橋梁については今、議員おっしゃるとおりであります。費用もかなり必要になると思われまして今後はJRとも協議しながら、市の3カ年への計上もしていきたいとそう思います。 ◆17番(内田紀也君)  よろしくお願いします。 続いて同和問題に入ります。住宅資金貸付特別会計、我が国における部落差別は長い歴史があり非常に根深いものが。大変失礼しました。教室にクーラーという問題が抜けていましたのでそれを戻します。クーラーについては昨日もここで論議のあったところであります。以前我が党の北仲議員がせめて保健室にクーラーをという一般質問をやったことがあります。現在学校での設置状況はどのようになっていますか。 ○議長(上田勝之君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  議員お尋ねの保健室は、市内の小中学校とも既に空調設備、冷暖房は設置済みでございます。 ◆17番(内田紀也君)  そこだけですか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  昨日1番議員にもお答え申しましたとおり、ランチルームであるとか、コンピューター室、図書室、職員室、保健室、校長室等々が整備されてございます。一部図書室は未整備な学校もありますが、大体今、言ったところはそういったところが整備されております。 ◆17番(内田紀也君)  新宮市の平成18年から21年度までの過疎地域自立促進計画の中では、学校教育の現況と問題点として学校施設の耐震化が喫緊の課題、このようになっています。そうして、その対策としての項では次代を担う児童生徒らは本市の宝であり、今後も空調設備の設置など、学習意欲を促進させる施設整備を行う。耐震化については本市の最優先課題と位置づけ、計画的かつ年次的に進める。このように記されています。そして事業計画の中では小中学校の耐震補強については7校、そうして概算としては耐震補強には3,560万円、施設整備には3,080万円、こういう概算も出ています。お尋ねしますが学校施設整備の中には、空調はこれは今回は入ってないんでしょうか。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  私、議員さんが今、お示しの数字の資料を持ち合わせていませんし、それがうちの教育委員会が出した資料でしょうか。 ◆17番(内田紀也君)  新宮市が出した計画、過疎自立促進計画。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  そうなんですか、ちょっと今、把握していませんが、そんな金額では到底耐震補強とかできません。私ども今、御存じのように学校統廃合の再編の動きで審議会等、議会の方も特別委員会をつくっていただいておりますけれども、そういう動きがありますのでそれに合わせて、これはいい教育環境をつくるということでございますので、新しい学校をつくるなり、あるいは安全で耐震補強して、なおかつ大規模改修したり、環境改修の学校をつくるなり、思い切ったことを考えております。当然その中にはこういった冷暖房の空調の関係も十分視野に入れておりますので、そういったことでもって今後事業化に当たっていきたいという、そういう気持ちを持ってございます。 ◆17番(内田紀也君)  じゃあ、よろしくお願いします。 続きまして同和問題に入らせていただきます。我が国における部落差別は長い歴史があり非常に根深いものがあります。これをなくすために当市でも、昭和44年から平成11年まで31年間に約230億円の公費を投入してやってきました。また個人給付に市単独で13億3,000万円が投入されています。国民的課題として取り組まれた結果、道路や住宅など大幅に改善され一般地区との格差はほとんどなくなりました。ところがこれらの取り組みの中で運動団体である部落解放同盟の中に利権に走り、各地で反社会的な事件を引き起こし、今なおそのことが報道されていることは皆さんも御存じのことだと思います。これに対して私たちは当初は差別をなくすために国の特別法を支持していたわけでありますが、実際のそういうゆがんだ行いが非常に広がってくる、そういう状態を見て差別をなくすために正しい運動を続けているそういう団体とも協力をしながら、行き過ぎや誤りを正すそういう方向でこの問題には取り組んでまいりました。新宮市でも同和業者のみ入札に参加する制度とか、また部落解放同盟新宮支部への多額の補助金が毎年出されていること、こういうことをやめるように何回もこの壇上から一般質問で取り上げてまいりました。やっとこれらの問題は改善をされました。一つ一つがなくなりました。しかし今なお、住宅新築資金特別会計だけは毎年1,500万円以上もの金額が一般会計から繰り出しが行われています。 昭和49年より繰り出しが始まったそうですが、今では累計4億円を超えているのではないかと私は思うのですが直近の数字はどうなっているのでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  池端管理課長。 ◎管理課長(池端洋一君)  4億1,300万円でございます。 ◆17番(内田紀也君)  さらにお尋ねしますが、もし、この住宅資金を借りた方が100%きちんと返済をしたとしたら、一般会計からの繰り出しはそれでもなおかつあるのですか、それともないのでしょうか。 ◎管理課長(池端洋一君)  起債償還が33年までとなっておりますので、それまでで終わりということです。 ◆17番(内田紀也君)  33年まで。私のお尋ねしたのは100%借りた方が返済した場合、一般会計からの繰り出しはあるのかないのか。 ◎管理課長(池端洋一君)  ありません。 ◆17番(内田紀也君)  本来はないのですね。現在この一般会計から繰り出しが行われている、これは法的な根拠があるんでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  前田建設農林部長。 ◎建設農林部長(前田道春君)  結論から言いますと法的な根拠はございません。ただ、この住宅貸付資金というのは議員も御存じのように終始均等で借りた金は返していただければ繰出金がありません。ただ、これは国策として取り組んだもので市の持ち出しはありません。たとえば今現在この資金につきましては県の貸付金、その当時の2%で個人に貸して、それはすべて県から2%で借りております。あと簡易保険局から借りております。これは6%から8%、これにつきましても国からの4分の1の当初の補助金が出まして市町村にこの貸付金については財政負担をしないというのが国の方針でございますから、ありません。ただ、いろいろな社会情勢によって当然毎年償還金に見合うものが歳入として借りた方は平成33年で終わりますから、それを毎年100%償還していただけば市からの繰り出し金はないんですが、やはり今、言いましたように不況の影響とか倒産とか毎月償還金が払えない方がございます。その部分がどうしても収納率が落ちてきますから貸付金の償還と合わせまして一千五、六百万円から二千万円ぐらいの部分が市から繰り出していると、ただこれにつきましてもこれは貸付金ですから全額回収ということになっておりますから、今はいったんは繰り出しておりますけど最終的には借りた方に返済していただきますから最終的には市の繰り出しはないということになっております。 ◆17番(内田紀也君)  どういう会計にあっても多少のロスの部分は出るわけです。しかし、この場合は非常に極端に大きいと、会計の割合に比して、その部分が大きいとこれが問題点の一つであると思います。先ほど33年で終わるということでしたが、現状のままでいきますと繰出金は現在は4億1,000万円最終的には幾らぐらいになる見通しでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  池端管理課長。 ◎管理課長(池端洋一君)  先ほど部長が申し上げましたとおり現在ですね、平成33年度までの償還金額、現在で2億8,400万円でありますが、これは借りた方々の返済額によって繰入額が変動いたしますのでこれは一概に言えない数字であります。 ◆17番(内田紀也君)  それはそうでしょう変動あります。しかし、およそ察しはつきました。このことに対して私は決算委員会などでも市長に繰り返し国策によって起こった問題なのですから政治的な解決がないのかと、その道を探るように市長に何度も求めてきました。これは市長やはりそういう道は閉ざされていますか。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  この問題は、新宮市に限らず同和地区解消のために同和対策を実施しました各自治体共通の悩みであります。この償還率がところによりましては非常に審査のときに厳格に査定に当たられて、それなりに償還率を上げている自治体も稀にはあります。ですけども県下の状態は似たり寄ったりのことで、本当にこれは我々としても苦痛の種であります。そういうことの中から県との間でこの償還貸付金の実施した団体間の協議会も我々は持っておりまして、常時県も国も有効な手立てというものがないままに悩みをぶつけるというか正直言いましてそういう場になっているというのが実態であります。我々としてはこれまでも国に対して国の責務で始めた事業ですから、それなりの償還については何らかの改善策を講じていただきたいということを言ってまいりましたけれども、第一義的にはやはり貸付に当たった各自治体の責任ということが免れません。我々としては今、解放同盟等にも問題提起をしまして、この償還については解放同盟自体にも責任の一端があるとそういうことで強く迫っているところです。また近日、解放同盟の役員らが少し話し合いをしたいということでやってまいります。その中で私もこの償還できる方で償還をできる、また経済的にゆとりのある方が仮にそのうち何%占めるか大体わかっておりますけれども、そこらのところがこれは国策だからもう同和対策事業として当時の感覚は貸付を受ければもらい得やと、こういう風潮に陥っているのではないかとそういうことを懸念いたしておりまして、住宅貸付の問題については抵当権も設定しておりません。近時のものは設定しておりますが、そこらのところに大きな「・・・・・」があったとそのように思っております。ですから関係機関、関係団体にも相当な責任を免れないぞと、そういう迫り方の中から償還努力を今後も積み重ねていくしかないのかなとそのように思っております。あくまでもこれの滞納が実は市財政も圧迫しかねないような状況になっておりますから、これは償還を可能な限り可能な限りというのは償還能力のある方々については、やはり誠実にまた支払っている方もあるわけでありますから特別法もなくなっている中できちっと返していただきたいとそう思っている次第です。その努力を積み重ねてまいりたいそう思っております。 ◆17番(内田紀也君)  なおかつ、市政の大きな課題であるとこういうことですね。次の同和住宅を一般公募に、これも私何回もここで要望を重ねてまいりました。特別法が切れて一般公営住宅と同和住宅の家賃の額に差があるので、それを調整期間を設けてやってくれと。確か今年度でそれは終わるはずだと思うのですが、この時期に一般行政にこれも戻すきっかけではないかと思うのですが、どうでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  前田建設農林部長。 ◎建設農林部長(前田道春君)  今年度で負担調整率は切れます、9年間の。当然この公営住宅法が平成8年5月に成立しまして、平成10年4月から施行されております。その間、急激な格差を是正するということができませんから国の方の法律で9年間の負担調整率ができるという、平成18年度で終わるということで、これは今現在、最終的に入っておりまして、来年からは一般住宅と同じような形の応益法の方式に切りかわります。これは解放同盟の方でも了解していただいております。あと入居の問題、よく議員が質問されるんですが、私、昨年も答弁させていただきましたんですがこれは県下的に今、現在うちでも調べたのでもですね。今、急激にそしたら一般募集に切り替えよかというたらなかなか踏み切れていないのが実状です。理由は地区にはまだまだ入居を希望する方がたくさんいるというのが各市の状況です。新宮市におきましてもなかなか入居できるような空き家が出ないというのが実情です。今年は1軒か2軒出ましたがやはり申し込みが地区の方がかなりあるというのが実情です。ただし今、議員言われるように法は法でなっておりますから今後そういうような形の一般募集ができるような形で団体とも充分前向きに話をしていきたいと思います。 ◆17番(内田紀也君)  私は今入っている方に出て行きなさいとそういうことは一言も言ってないんですよ。空いた場合に一般公募にするように一般行政に移すようにそういうことを言ってるんで、その点はしっかりと押さえていただきたいと思います。それと地区の方に希望者が多いと言いましたけれども一般公営住宅の募集でも一戸に対して16人も、17人も応募があるというそういう状況なのですから地区であってもその点はそう変りはないんではないかとこう思います。その点どうですか。 ◎建設農林部長(前田道春君)  議員おっしゃるとおりだと思います。 ◆17番(内田紀也君)  ぜひとも一般行政に早く戻していただきたい、このように要望しておきます。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  先ほどの私の発言の中で不適切な言葉がございましたのでこの際お詫びして訂正を申し上げたいと思います。先ほどの発言で「・・・・・」という言葉を使いましたが不適切な言葉であったと思っております、どうかお許しをいただきまして、この部分については発言を削除したいとそう思いますのでどうかお許しをいただきたいと思います。 ◆17番(内田紀也君)  市長にもう一度お尋ねをいたします。国の特別法も終わりまして数年たった今、この国民的な課題に対して取り組んだ全体的な取り組み、これも客観的に見られる時期に今、到達していると思うんです。長年県職員としてこういう問題にも深くかかわっておられたと思います。市長として、この問題、特別法に基づく取り組みの問題はどうであったのか、市長の総括的なお考えを述べていただきたいと思います。 ◎市長(佐藤春陽君)  同和対策特別措置法ができましてから長い取り組みを今日まで重ねてまいりました。新宮市について言えば制度の谷間で有効な財源措置等にも苦慮するような状況のまちでありました。辺地債、過疎債等も受けられないその中で唯一同和対策事業のみが優遇された起債で財源的にも調達しやすく、またそれなりの事業実績も積み重ねてまいりました。そのような中からまちづくりの手法、また同和地区と称される地区と一般地区との間、これをこの事業を導入することによりまして、これはまちの整斉過程の中で大きく寄与したとそのようにも評価しています。しかし個人給付等を含めまして、一般財源いわゆる一般施策の中で実施するようになりました今日これまでの新宮市が積み重ねた事業実績等、よく判断いたしまして総括をして、これからは一般施策の中におきまして、もし、そういうまだ格差があるというものがあるんであればこれは恐れずに実施いたしますけども、一応同和各団体の方々につきましてもこの同和対策が一般施策、とりわけ福祉施策につきまして、全市に不偏できるようなそういう方向をあるときから目指すそういう方向転換もなされております。私は過去にはいろいろあつれきもありました、これは事実です。ですが健全なまちづくりの手法として今日ようやく一定の成果を見せ、終息もしてきているのではないかとこのように評価もいたしてございます。これからも同和対策事業等の問題は当然一般施策の中に移行するわけですから、これがまさしく一般的な福祉のかさ上げにつながるようなそういう施策に転換をしていかなければならないとこのように評価をしているところです。 ◆17番(内田紀也君)  それと同時に部落解放同盟という運動団体が方針を変えない限りは今後とも市行政に対していろいろ要望が出てくるかもわかりません。そのときにはきちっと市民の立場に立って、主体性をもって対処していただきたい、このように要望したいと思います。 そして、最後に市長の政治姿勢について短くお尋ねをしたいと思います。全国的に恥をさらしました木村元県知事、この知事を推薦した市長の責任を改めてお尋ねいたします。 ◎市長(佐藤春陽君)  さきにも申し上げました、私もまさに県市との強調関係を大切にしていきたいそういうことの中から木村県政をこれまで支えてきた一自治体の市長であります。しかし、まことに今回の出来事は遺憾というほかございません。期待を裏切られたという思いで残念でなりません。これから仁坂新県政が始まりますけれども、これはやはり県市強調よいパートナー関係を維持していくということの中からしっかり支えて、また支えていただきギブ・アンド・テークのよい関係で維持できるように、これからもしっかり自分としての市政の運営に努めてまいりたいそう思っております。 ◆17番(内田紀也君)  この問題は、単に木村氏個人の資質の問題だけではないと思うんです。それは各県においてもこういう問題が起こっていることを見ても明らかでありますし、和歌山県におきましても新聞報道などでは大橋県政の時代からこういう仕組みががっちりとでき上がってるんだと、和歌山県の県庁を取り巻くそういう体質これに対して市長はどのように思いを持たれていますか。 ◎市長(佐藤春陽君)  私はこれまでの経歴の中でも事業を一度も担当することなくこのような事件が招来されたことに実は驚いております。これから官製談合を是正するために全国知事会も動いておりますし、とりわけ和歌山県政は一番の痛手を負った当事者であります。そのような中で県議会、また県民の皆様方に開かれた姿勢をしっかり展開してもらいまして、仁坂知事が新しい是正方針をいち早く出されるように期待をしておるところです。また、それに基づきまして我が市の状況も職員の倫理の保持を含めまして、さらなる談合疑惑を招来しないように心して市政の運営に当たりたいとそう思っております。 ◆17番(内田紀也君)  和歌山市でも早速また談合問題がまだ端緒ですが入札を取りやめたとこういう報道もされています。新宮市においても市民の中からは新宮市は一体どうなんだと、大丈夫なんかと、こういう声が私たちもよく聞かされます。特に奈良県で市の職員で部落解放同盟の役員でもあった者の問題は多くの人に知られて、あれからもっと新宮でも厳しい目が向けられていると思います。ある隣保館の近くの人から私が言われたのはその隣保館に勤める女性職員なのですが夕方になると勤務時間中なのに買い物に行ってそういう行いをやっていると、おかしいのではないかと、ちゃんと調べてほしいとこういうお話がありました。別の方からは市の職員で二人の方が同じ病気で長期通院をしながら現在勤務を続けておられると、そのこと自体はなんら問題ではないのですが、通院の仕方がAという職員は月、水、金と三回病院に通っていると、したがって勤務に出られるのは火曜、木曜の二日間だと、Bという職員さんは火、木、土と病院に通われ回数はAさんと同じ三回病院に行っているんですが勤務は月、水、金と三日間勤めることができている。その方が言われるのは市の職員にもいろいろおるねと、こういうふうに言われました。私はこれらの件はそれぞれ個人的な事情もあるのかもしれないし、単にいいかげんな勤務をしているというふうには片づけられないとそういうふうに思います。また、言われた方にも私はそのようにお答えをしたわけであります。しかし隣保館の方については市の条例では館長は職員の状態をよく把握するこういうふうになっています。また病気の職員についても上司の方はその状態をよくつかんでおられるはずですから、市民の不信を招くような不適切なとこがあるとすればそれはきっちり指導していただきたい。市長は全職員のそういう綱紀を引き締める責任ある立場にありますから、今後市の職員の綱紀粛正このことにについてどう取り組まれるのかお尋ねをしたいと思います。 ◎市長(佐藤春陽君)  病気休暇、たとえば心身症等で長期に病気休暇を続けている職員も正直あります。過日も総務部長また総務課長等で、その様態を確認していただきまして個人に面談いたしまして事情聴取も行ったようであります。それぞれに事情もあるようでありますので、私の方で今すぐどうこうということは処分とかそういうことは考えておりませんけれども、一応懲戒処分だけでなく分限処分というのもありまして、その中に職員として適格性を欠くという条項もございますので、分限処分による職員の処分についても十分これからの予防的措置も含めまして検討するようにということを指示したばかりでございます。 ◆17番(内田紀也君)  一つ一つは小さな出来事かもしれませんが、こういうことが重なり重なっていくと大きな問題にもつながりかねませんので心して取り組んでいただきたいと思います。もう時間ありませんが、来年度予算編成期に当たって、いよいよ新しい本市も本格的に動き出す、そういう時期を迎えました。課題は山積していますが、中でも国の地方切捨ての政策で高齢者の暮らしは厳しさを増してきています。来年はもっと厳しくなるであろうと思われます。昨日、杉原議員も暮らしに予算を重点を置くようにこういう求めをしたわけですが、新年度の予算編成期に当たって、それに望む市長の姿勢について最後にお尋ねをいたします。 ◎市長(佐藤春陽君)  基本的には新宮市の基本計画が定まるまでの間、当分の間の指針として定めました三カ年計画の諸事業を計画的に実施していきたいというのが私の考えです。そのような中でただ緊急を要するものもあるでしょう。すべて三カ年計画どおりというわけにはいきませんけれども、一応計画行政を根幹におきまして、この方針を堅持していきたいと思っております。 ◆17番(内田紀也君)  国の予算の方針も示されたわけですが高齢者にはとりわけ厳しくなると思います。私は9月議会で各地の自治体の高齢者に対する施策を紹介もいたしましたが、それらも参考にしていただいて新宮市に住む高齢者が少しでも生活に和らぎが与えられるようにそういう姿勢で予算に取り組んでほしい、こういう要望をいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  14番、松本光生議員。 ◆14番(松本光生君)  今、内田議員さんが最後に言われました職員二名の方ですか、なんかそういった不正的な勤務状態というような感じにとらえられるような聞き方にできたんですよね、きっちりとそこら辺は病院通院やっているとかそこら辺はっきり当局答えてやってくださいよ。その実態をこのまま終わればなんかそういった不正な勤務しているように聞こえるんで。きちっとそこらやらんと誤解招きますよ、これ。 ○議長(上田勝之君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時57分--------------------------------------- △再開 午後2時12分 ○議長(上田勝之君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほどの、14番、松本光生議員の議事進行についてですが、17番、内田議員の一般質問中に市職員の勤務状況についての質問について、松本光生議員から議事進行があり、正確なところはどうなのか市民の間で不信を招くようなうわさがあるのではないかということで、現在の状況について総務課長より正確な答弁をさせます。 森総務部次長兼総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(森常夫君)  まず、一つ目に隣保館職員で買い物等に出ていたということがありましたが、お話を聞きましたら現時点での話ではなくて約10年ぐらいほど前になるそうなんですが、そこら辺の職員がおりまして、隣保館活動で行事のときの買い物がありまして、それのついでに自分の買い物をしていたと、そういうことをお聞しています。そのときはそれで注意をしています。その職員はもう退職しておられます。それが一つ。もう一つは現在、私どもで把握しているのは病休で週3回通っている職員が1人おります。全体的なことなんですが長期病休者が5人おりまして、5人のうち3人は180日以上経ったら休職になるんですが、3人が休職中でございます。あと2人はまだ病休ということで休んでおられます。以上、大枠ですがそういう状況でございます。 ○議長(上田勝之君)  なお、この際、議員の皆様方にも特に奈良市等の職員の勤務状況についてマスコミ等でさまざまな報道がされておりますが、もちろん職員の方々の勤務状況等について、我々は調査をする必要性はありますが、うわさ等の話で一般質問等の中で取り上げる等々は我々もきちっと調査をした上で一般質問や質疑で問いただすように気をつけていただきたいと思いますので、議員の皆様方にもよろしくお願いいたします。     (「了解」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  それでは一般質問を続けます。--------------------------------------- △屋敷満雄君 ○議長(上田勝之君)  5番、屋敷議員。 ◆5番(屋敷満雄君) (登壇) それでは一般質問を始めます。 まず熊野古道高野坂、王子ヶ浜、くろしお公園の松枯れ対策についてをお尋ねします。 紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産になり、はや2年半が過ぎました。熊野のもつ魅力や癒しを求めて、多くの人が高野坂を歩かれております。田辺から本宮への中辺路と比べたら、こちらまで足を向けてくる人はまだまだやと思いますけども、川舟下りの評判が大変よいようなんですが、これまでどれくらいの実績があるんかちょっと教えていただけますか。 ○議長(上田勝之君)  鈴木商工観光課長。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  川舟下りにつきましては、現在12月から来年2月いっぱいまで休業させていただいているわけでございますが、今年度ベースでいきますと、この4月1日から11月末まで4,693名の皆様方に御乗船をいただいております。 ◆5番(屋敷満雄君)  僕も乗せてもらったことあるんですけども、あと、対岸の植栽とか、そういうことが進めばもっとよくなると思いますんで、今後とも期待してますんでよろしくお願いいたします。 次は、海の見える古道、高野坂も近ごろ新聞によく載せていただきまして、歩く人は大変ふえてます。私も近所で、みかんと畑もつくってますんで、大変ありがたいことだと喜んでおります。高野坂のルートで一番の見どころは、薄暗い木立をくぐり抜けて、ぱっと明るくなったときに、飛び込んでくる大浜海岸と波打ち際の白さと太平洋ではないかと思っております。この美しさを癒しに感じる観光客の皆さんも、多いんではないかと思っております。しかし、この感動は得られないとそういう状態に陥っていると。これが、最近まで絶好の写真とかそういうスポットであった場所が、松枯れが進んで壊滅状態、こういう現状を当局は把握しておられますか。 ○議長(上田勝之君)  宇井熊野文化振興室長。 ◎熊野文化振興室長(宇井正典君)  高野坂の松枯れについてなんですけども、これは現場も確認をいたしました。場所は御手洗の念仏碑のところで、一番景色のよいところで、法面の松が数十本枯れております。 ◆5番(屋敷満雄君)  非常に、これは課長見ていただいて見苦しい状態で、先般も新聞にも載って問題にもなってますんで、この対策を今後どうするのかということにつきましては考えておりますか。 ◎熊野文化振興室長(宇井正典君)  この土地はJRの所有でありまして、それでJR西日本の新宮鉄道部の方に、松枯れで景観上、見た目もよくないので伐採をしていただけないかというお願いをしましたところ、JRの方も既にこの松枯れにつきましては、既に承知をされておりまして、それで伐採計画も立てていると、それで、ただあの場所が国立公園に指定されておりまして、その関係で環境庁の方へ許可の必要があるということで、申請をしていると、そして現在も伐採許可が出るのを待っているような状況で、許可が出れば早急に対応したいという話でありました。 ◆5番(屋敷満雄君)  市長、これね環境庁、行政の国のことなんですけども、手続上かなり時間がかかると思うんでね、この辺、ちょっと市長の方からも一言言っていただいた方が早いと思うんですよ。どうしても物事の進みが遅いように感じますんで、その辺、市長の方からもお願いできませんかね。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  早速、環境庁にその旨を申し出たいと思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  正月も近づきますし、いろんな方が高野坂を歩きますんで、よろしくお願いいたします。 次ですね、最近、新宮港もできまして、旧、昔のくろしお公園から巴川まで連結道路ができて利用する人も多くなりました、そこで今まで見えてなかった風景がよく見えるということで、頭隠してしり隠さずというようなことで、目障りの部分がよく出てきたと、それが佐野の松原の松枯れがある。もう一つ一般質問のこの通告書を出したすぐに、伐採していただきましたですけれども、ありがたい話なんですけども、くろしお公園の連結の部分の佐野の公園の松枯れが大変気になったんですけども、これはもう対処していただいてますけども、それともう一つ、以前の大浜の松林の松も何本かまだ残ってますんですけども、その辺についての対応策をよろしくお願いしたいんですが、どういう状況になってますかね。 ○議長(上田勝之君)  倉家農林水産課長。 ◎農林水産課長(倉家博君)  佐野の松原につきましては、私ども農林所管の松林でございます。松枯れ被害木につきましては、倒木の駆除を既に発注しておりまして、この12月中には処理をしていただけるということを確認しております。そして、議員のこの一般質問の通告を見てから王子ヶ浜、大浜の国有林ですけども、私も確認をしてまいりました。この大浜国有林につきましては、森林管理所が所管しておりまして、事務所は今相筋の方にあるわけなんですけども、その事務所へ行きまして担当者に話を伺ってまいりました。話を聞きましたら、森林管理所では春と秋、年2回に分けまして、この松枯れ被害木につきまして、伐倒駆除をしているということでございました。今年度につきましても、春に行いまして、また秋の分につきましては10月末に行ったばかりなんだと、その伐倒処理のときにはまだ松枯れが確認できなかったので、何本か残っている状態になっているということでございました。この処理につきましては、先ほどから申しておりますように春と秋の年2回、予算的なこともございますという中で、来年の春の駆除の中でその後の経過も踏まえて処理をしたいということを聞いております。 ◆5番(屋敷満雄君)  何とかね、大浜は年2回やってくれるんでしたらね、かなりできる。 ○議長(上田勝之君)  北畑企業誘致対策課長。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  くろしお公園につきましては、企業誘致対策課の方で管理している公園なんですけども、こちらの松につきましては先日私も現地で確認してまいりました。そうしますと公園内には約90本の黒松が植栽されておりまして、先ほど議員もおっしゃられましたように、そのうちの9本ほどが佐野側のグラウンド周辺で枯れておりました。去年までも毎年二、三本枯れて、その都度伐採したようなんですけども、今年のようにこんなに多く枯れたというのは毎日公園の手入れをしていただいている方にお聞きしますと、初めてだということで、今年は特に多いと、そういうことで早速とりあえずの対策といたしまして、伐採していただくようにお願いして、先週末に伐採していただきました。なお、くろしお公園には黒松以外にも米松というのが150本ほど植えられているんですけれども、これは正式には松の種類ではないというためか松食い虫等の侵入には至っていないという現状です。 ◆5番(屋敷満雄君)  それは仮屋石油の下に生えている松かな。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  この米松につきましてはくろしお公園の三輪崎側からずっと佐野まで、中ほどに背の高くて一見杉のように見える松なんですけども、正式にはダグラスモミということでトガサワラの種類のようなんですけども、約150本ほど植えられております。これは青々として生育していると思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  やっぱりそういう強い松を植えるとか、どうしても松枯れいうのは今のところ全国的にとまりませんのでね、今おっしゃったような松でしたら見ただけで松だと思いますんで、そういうのを植栽してもらうようにお願いいたします。 それでは次に中高一貫教育についてなんですけども、ちょっと陳情書を配らせてもらいますんですけどもよろしいでしょうか。 ○議長(上田勝之君)  資料ですか。 ◆5番(屋敷満雄君)  資料です。 ○議長(上田勝之君)  資料の配布を許可いたします。 ◆5番(屋敷満雄君)  去る11月19日、新宮信用金庫本店大ホールにおいて和歌山県立新宮高校同窓会の平成18年度総会、講演会、懇親会が執り行われました。総会の議事に新宮高等学校への併設型中高一貫教育校設置について、和歌山県知事宛の陳情書説明が中谷新宮高等学校校長よりありました。文面は今皆さんに配らせていただいたように、私たち和歌山県立新宮高校同窓会は、県立新宮高校以下新宮高校への併設型中高一貫教育校県立中学校設置を陳情いたします。 卒業生会員約3万6,000名からなる同窓会は、今までにおいても同校発展のため、あらゆる側面から助言や援助を行ってまいりました。母校のさらなる前進と発展を心から願い、同窓会全体が一致団結して、このたびの中高一貫教育計画を支援していきたいと考えています。 私どもの後輩たちが通う新宮高校は、百年を超える歴史の中で、数多くの優秀な人材を輩出してきました。言うまでもなく、学校、とりわけ公立学校には、教育機関であると同時に、地域の未来を担う人材の育成という大きな役割があります。新宮高校は、その目的を実現できる高等学校の一つとして、その責を果たしてきました。しかし、私たちの生活する新宮市、東牟婁地方では、過疎化、少子化、高齢化が急速に進行し、児童生徒の数も著しく減少しています。このままでは、教育と人材育成を行ってきた地域の一拠点が、その使命を全うできなくなってしまいます。 中央教育審議会の答申に示されている中高一貫教育の利点として、ゆとりある6カ年の継続的教育、あり方生き方の教育、特色ある教育、地域の協働が挙げられます。中学校に相当する年齢の生徒を新宮高校に迎え、異年齢集団との活動や地域の現状に根ざした特色ある授業、また地域の協力による体験的学習を経験することで、子供たちが心身ともにたくましく、豊かに育ってくれることを強く願っています。また、新宮高校への県立中学校設置が、地域や世界で活躍できるリーダーの育成を目指す高等学校後期中等教育の方針と相まって、次世代を担う人材の育成に大きな力を発揮するものと期待しています。 一方、和歌山県は紀北、和歌山市、紀中において中高一貫教育に踏み出しています。県内全体の教育水準の向上を考えたとき、今後の紀南における教育が、県内の他の地域から立ちおくれるのではないかとの危機感を覚えます。また、地域における中高一貫教育のニーズ、および地域に居住する生徒も、自宅から中高一貫教育校に通えるようにすべきだとする教育の機会均等を考えますと、紀南地方に中高一貫教育校の設置が望まれるところです。 後輩たちの将来を思う私たちにとって、県立新宮中学校の設置はまさに切実な願いであります。また、このことは、紀南地方ひいては県全体の教育の質の向上に大きな成果をもたらすものと確認しています。新宮、熊野地方に生まれ育ち、この地域の発展を心から願う私たちの思いをぜひともお酌み取りいただき、中高一貫教育実現に御尽力賜りますようお願い申し上げます。 これが陳情書でございますが、わが新宮市教育委員会は新宮市、新宮高等学校の拙速なこの動きを知っておられるんですか。 ○議長(上田勝之君)  大江教育長。 ◎教育長(大江清一君)  この動きというんですか、これは以前にも22番議員も質問あったのを覚えておりますけども、知っておりました。 ◆5番(屋敷満雄君)  この県立新宮高校新宮中高一貫教育の動向は、22番議員もずっと前からおっしゃってますように、議員も以前から注目し、前中西教育長にたびたびお尋ねになられてきた経過がありました。 また県教育委員会の見解はまだ決定していないとか、中学校の校長の意見はどういうもんか、生徒数で教育バランスはとれるのか、近大附属中学高校に生徒は行くのか、など、議論があった経過がありましたですけども、当局の今の見解は、どういう見解をもっておられるのか、教育長お願いいたします。 ◎教育長(大江清一君)  県中のことに関しましては、前の中西教育長のときから出てますように、今年度も和歌山の方へ星林高校ですね、これ19年度から募集ということで既に募集要項等も決まっておりまして、来年1月早々にその申し込みというような状況になっているようでございます。あと一校ですね、日高かこちらかというような状況であるということも聞いております。市の教育委員会の対応というんですか、考え方、今聞かれているわけなんですが、このことにつきましては、新宮市の教育委員会にしましても、大変危惧しているというんですか、この陳情に出ている文言とか、そういうことはすばらしいことであるし、私ども5人の教育委員もこのことは認めております。ただ、このことを決定していくのは最終的には県の教育委員会であります。そこへ県としては学力を上げるために、世界へ羽ばたく子供たちを育てるためにということでこれに取り組んでいるわけです。ところが各市町村の教育委員会といたしましては、郡内に6つの教育委員会があるわけですけども、このことで6人の教育長郡内教育長ですね、もうこのことで3回集まっております。そのことで話が出ておりますのは、やはり県がすることでありますので反対反対という文書を出すとこまでは、これは大変難しいと思います。趣旨も一貫して、ある面ではすごく学力向上とか、教育力向上ということも向かってるわけですから、ですが、ですがその中味的に和歌山市のように人口の大きいところであれば例えば和歌山へ行っていた子供さん方が、この県中ができることによって大阪へ行かずに和歌山でとまるとそういう利点というのですか、そういうこともあると思います。ですけども、この当市の場合、確かに県の陳情に出ている文言はこれはすばらしいことなんですが、そしたら新宮市に置き換えたときにこの地域だけを考えた場合に、例えばクラスとしては2クラスで80人ということですから、新宮市の中学生全体の子供数からいいまして、大体80人行ったら新宮市の中では5割、6割とした場合、50人とかそういう人数が県中の方へ流れる可能性があります。ですからその子供たち、そしたら市内の小学校6年生、来年どうしようかと迷う親御さんがおられるわけで、その場合にはっきり申し上げて、そのクラスで優れたリーダーとなるような子供さんが県中へ行く可能性が大であると、そしてそういうこれも一般的な言い方で語弊があるかもわかりませんが、親御さんも熱心な方が多いんではないかと、そういう方々も県中の方へと、そして教える先生方も、県教委の方へも確認しますと、先生は公募しますということなんですけども、公募といっても、大阪から先生が来てくれるとか、そういうことでは多分ないと思います。この地域ではっきり言って何人かの先生が流れると思います。 そうしたときに、新宮市の教育委員会として5人の教育委員とかも話をしたんですが、やはり総合的に考えた場合、新宮市の教育委員会としては特別支援を要する障害をもった子供さんとか、多動性の子供さんとか、かなりおられます。ですから、そういう方々も同じように教育をさせてもらわないといけないわけですから、そういうクラスを引っぱってくれていた子供さんがなくなることによって、もしかすれば多分新宮市の教育委員会として単独の講師なりそういう方々を雇用して、そういう問題のあるところへ張りつけなければならないであろうと、そういうことは当然出てきます。ですからトータルいろいろ考えますと、これは新宮市だけの問題でなくて太地町にしましても同じような各市町村の教育委員会は大体よく似た見解をもっております。ですから今の動向はそういうことも話して、過日も6人の教育長の話の中で、こういうこともある、県は取り組んではくれておりますし、ですから我々としてはその県の教育委員会もそういう特別支援を要する子供さん方もかなりおられますので、今度は県の教育長宛に6人連名で特別支援関係の教育を充実してくださいと、そういう文書も出しております。県の方も微妙に県中とも絡んでおりますので、これどうなるかちょっとわかりませんけども、陳情というんですか、要望文は出しました。以上です。 ◆5番(屋敷満雄君)  今の陳情書は総会で出まして総会の議事の中で、僕もこれは幾ら何でも校長の御意見ちょっとおかしいやないかと、生徒数も激少少子化で少ないのにどうお考えですかいうことで、ちょっと校長とやり合いまして、これは総会で会長さんと副会長さんが一応棚上げいうことで一たんこれは総会の中では同窓会の中では棚上げ状態になってます。ただこういう状態、こういう文面が出ましたんでね、僕も気になりますんで、一般質問させてもらうんですけども、きょうも傍聴に丹鶴小学校の6年生の方14人が来られてますけども、今現在小学校6年生の児童市内で342人なんですよ。これでもし50人の方が新中へ行ったとしたら、城南、光洋、緑丘、これでクラスが編成できるんかと、そういう僕危惧もってるんですけど、それはいけるんですか。 ○議長(上田勝之君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  一応学級編成の基本は一学級40名ということですんで、340人のうち50名が流れますと、290名、290名を旧市内3校で割りますと地理的なバランスもありますが、それはそこなりに学級編成40を基本として組んでいくと、290名を3で割った90なにがし、単純にそうはいかんいと思うんですけど、それで40名学級ですと3学級になるんですかね。とにかく数はわかりませんが、どっちにしろ残った人数で学級編成は40名を基本として編成はなされます。 ◆5番(屋敷満雄君)  僕はその席上で校長先生にお話しさせてもらう。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  1番、戸田議員。 ◆1番(戸田隆君)  まことに申しわけない、ただね議長、この陳情書ですね、新宮高等学校同窓会、任意団体ですよね。要するに。その任意団体でいろんな話し合い、意見出たでしょう、この中高一貫教育に関しても反対の立場もあれば賛成の方もいらっしゃるでしょう。屋敷議員は、私ももちろん新宮高校のOBですけども、新宮高校のOBとして、同窓会の席でそういう話をされて、いろいろと自由活発にお話もあったんでしょうけども、それを任意団体の中の話をここへ持ち込んできて、そうしますと何と言うんですかね、そういう任意団体に対する一つの意見に対して何らかの方向性というか、するというのはどうでしょうか、民主主義の基本ルールとして、それはどうでしょうか、非常にそこら辺、議長、疑問に感じるんですけど。そこの意見はそこでその中で話し合ったらいいことでしょう、賛成だろうが反対だろうが、その中で、もちろん私も陳情書の中身については私も一切相談受けていませんし、この同窓会で意見言ってませんから、いろんな疑問ありますけども、そこはそこで話されて、そこがどうなろうがこうなろうが中高一貫教育は中高一貫教育で、いいんか悪いんかということを議論すべきであって、これを題材にしてどうかこうかというのは新宮高校同窓会に対してもどうでしょうか、議会が妙な圧力をかけるような、いろんな誤解を生むと思うんですけど、議長いかがですか。一般質問の趣旨わかっております。議員が基本的に屋敷議員だったら屋敷議員が自分の意見を開陳されるということを全く妨げる意思はないんですけども私は、ひとつそのところどうでしょうか、非常に疑問を感じるんですけど。 ○議長(上田勝之君)  ただいまの1番戸田議員の議事進行につきまして、本陳情書、これは新宮高等学校の同窓会から和歌山県知事あてに出されるであろう、出される予定であったといいますか、承認をいただければ出すであろうという案の文ですよね、案の文を屋敷議員は同窓会の役員の一員として、その席上でこういった県立の新宮高校の中学校併設問題について議論があったと、それを踏まえた上で一つのきっかけとして、県立新宮高校への中学校併設問題についてを一般質問の質問事項として取り上げたものと私は解釈をしておりますので、戸田議員がおっしゃられるように同窓会というのはあくまで任意団体ですし、全く別個の団体その団体の意思がどう作用するかは全くの別もので、屋敷議員は市議会議員としてこの新宮高校への中学校の併設問題について今回、質問を取り上げられておるものと理解していますんでその辺で御理解いただきたいのですが、いかでしょうか。 ◆1番(戸田隆君)  基本的にはわかります。ですからお願いしたいのは言葉づかいというか、持って行き方というか、あくまでも慎重に限定的に制限的にこれを引用、なるべくそこら辺を気を遣っていただきたいと思うんです。難しいお願いかもわかりませんけども、だから参考資料ですよね、あくまでも。そういうふうな解釈ですよね。 ○議長(上田勝之君)  そのように理解しておりますが。 ◆1番(戸田隆君)  だから参考資料だったらまことに申しわけないけど、全文を読み上げる必要もなかったんじゃないかと思うし、これを見ておいてくださいこういうことがありましたで済むと思うんですけども、冒頭で全文を読み上げられて、資料を配って読み上げられて、これに基づいて教育委員会に対して意見はどうかと聞いたわけですよ、教育長、意見はどうですか、これについてどうですかと聞きましたよ。そうなるとですね、いろいろと他の任意団体に圧力をかけているような妙に受け取られかねませんよ。     (「議事進行」と呼ぶ者あり)
    ○議長(上田勝之君)  14番、松本光生議員。 ◆14番(松本光生君)  これね屋敷さん、校長名でも出してるんでしょう、そこをちゃんと言ってほしいですよ。だからみんなわからないんですわ。校長名で既にこういうことを出しているということなんでそこを、議長、説明不足なんです。それを出さんとこういう話になってくるんですわ。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  24番、辻本議員。 ◆24番(辻本宏君)  私は戸田君と少し見解が違うんですけれども、基本的にはこの一般質問の場というのは、それぞれの主張の場でありますから、これを一つの資料としてきてるんですけど、新宮商業なんかでもそうですよ。新宮商業なんかも出なかったんですけども、一応任意団体でありますが、これは事実の同窓会というグループ、団体ですね、皆さん一つの共通点、卒業したよとその人たちが賛否はあるにしても、賛成ここへつくるのはいいですよ、悪いですよという反対はあるにしても、そのやはりそれは社会的にある程度、認知された団体だと思います。それを普通一般の行為として行政の方に提示していく屋敷議員はそれを主張しているわけですよね。こういうのを出したけれども少し問題があるんじゃないかと、十分ここの地域事情を考えてやられた方がいいんじゃないかとこういうことを言いたいと思うんですよ。これは一つの重要なこれは新宮高等学校同窓会の行為だと思うんですけども、それを一つの主張として言っているから、基本的には僕は屋敷議員がこの場で言うのは自由だと思うし、悪意をもって言っているとも思いませんし、これは、こういう行動であるよということを一つ示していると思うんですけれども。その点、議長、計らっていただきたいんですが。 ○議長(上田勝之君)  1番、戸田議員。 ◆1番(戸田隆君)  辻本議員、ちょっと認識の間違いというか、誤解。 ○議長(上田勝之君)  1番と24番で論争はやめてください。 ◆1番(戸田隆君)  わかりました。ただね、ただね、私言いたいのは、議長、これまだ出されていないものなんですよ、今の御説明だとしたら。     (「とまったんや」と言う者あり) ◆1番(戸田隆君)  ちょっと聞いてください。だから、私が言いたいのは、これが陳情として正式に同窓会から県知事、県へ出ていたものなら、公式文書になりますから、それを引用していろんな意見を言うのはいいんですけども、正式に出てないものを内部だけのことをこっちへ持ってきてというのは私はおかしいと言っているのです、それだけですよ。 松本議員おっしゃった県校長会とか新宮高校の校長からこの文書が出ていて、それについてどう思いますかというのならいいですよ、公式文書だったら。これは公式文書じゃなくてあくまでも同窓会の内部文書でしょう。内部文書をここへ持ち出してきて、それについてどうのこうのというのは任意団体に対する圧力になりはしませんか、と言っているんです。以上です。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  2番、大西議員。 ◆2番(大西強君)  戸田君は任意団体のことを持ち出してと言いますけども、これを同窓会へ提示して県へこういう陳情書を上げたいと、中学校設置したいと言って提示した人は新宮高校の校長でしょう。公務員ですよ、県立高校の公務員です。それに対して我々議会が、こういうことが現実施策として教育行政として行われた場合、我々新宮市は、近畿大学の附属高校、附属中学校の撤退も視野に入れなきゃならない重大な問題だということで、近大の中学校の方からのいろいろの説明もありまして、我々新宮市議会として新宮市の住民の代表として、これにどう対応していくのか研究しようということで、これ重大なテーマなんですよね。それについて我々もだいぶ遅れているということがわかりますね。こういう、要するに県行政がまして新宮高校の校長が署名を求めて陳情したいと提案している。それについて我々はまだ新宮市民としてこれが是か非かというところの研究もしてない、態度も表明してないわけですね。ですから、この問題は当初から大変な問題だというとこで、それで屋敷議員が同窓会へ出て、校長からこういう提案されていると、屋敷議員が当然、危機感をもって屋敷君が反対賛成は別として、まだ我々議会が議会の態度も決めてない、議会の中でけんけんがくがく議論されてない状態が、こういうふうに進んでいることに危機感をもって、それに対して一般質問として屋敷議員が意見を述べてる。それは当然議員として当然の権利というより職務なんですよ。だから戸田議員の意図するところはわかりませんよ。議長に議事進行かけて、圧力かけるような発言、要するに質問はやめろというのか、それではだめでしょう、議員はそこへたったら自由ですよ、発言することは、自分の政治信念に従ってしゃべるんであって。ですから僕は、議長、そういうことで当然の権利だということで、僕は戸田君に議長の意見を僕は言うてほしいですよ。そうあるべきじゃないですかと議長に言うているのです。当然重大な問題ですよ。同窓会に出なかった僕が悪いんであって、出た屋敷議員がこういうテーマを拾ってきて、情報として、それに対して大変な問題だということで問題提起しているんですから、当然屋敷議員の発言は適正であって何ら議長から注意せんならんような内容じゃないんじゃないですか。僕はそう思いますが。 ○議長(上田勝之君)  まず14番議員松本光生議員の議事進行についてですが、これはあくまでもこれは同窓会で提示された案で、まだ和歌山県知事あてに出された陳情書ではございませんが、同様な文面で新宮高校の校長名で和歌山県知事あてに提出されているということですね。 あと1番戸田議員、24番辻本議員、2番大西議員の議事進行についてですが、一番最初に戸田議員から議事進行がかかった後に、さまざまな御意見ありましたけども、私としましては、これは一つ同窓会に出席してこういう問題を屋敷議員が大きな課題として確かに同窓会の一つのきっかけではありますが、新宮高校への中学校併設の大きな問題として、この文面を読み上げる読み上げないというのは、質問者の個人、議員個々の質問の方法であると私も考えますんで、そこのスタイルについてはその質問者が何といいますか、資料を配布した後に読み上げて皆さんに理解を求めた後に質問をしていくというスタイルだと思いますので、それは議員個々の、自分に与えられた質問時間内でするスタイルだと思いますので、その辺で、1番戸田議員、2番大西議員、24番辻本議員、了解を願いたいと思うのですが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。     (「了解」と呼ぶ者あり) ○議長(上田勝之君)  屋敷議員、続けてください。 ◆5番(屋敷満雄君)  今、大西議員もおっしゃったように近大をどうするか、クラス替えをどうするかいろんな問題が含んでいることなので、また、このことに親御さんもやっぱりうちの子をぜひとも行かせたいという人もおられることは理解しています。ですけども新宮高校ももっと新宮市や小学校、中学校とも協議していただくことが必要やないかと思ってますので、その辺を市長の方からぜひともそういう会合をもっていただいて協議していただきたいんですけどもいかがですか、市長。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  お尋ねしますが、会合をもてという。 ◆5番(屋敷満雄君)  協議ですね、これの。 ◎市長(佐藤春陽君)  教育委員会とですか。当然教育委員会とは新宮市としての意見も求められるでしょう、協議してまいりたいとそう思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  今の世の中は勝ち組と呼ばれる人が注目されて、知識のある者が一番勉強ができて頭がよかったら何でもできると、勘違いしているのはよくみられる風潮ですよ。反面、詰め込み教育で落ちこぼれている子供がたくさんおられます。登校拒否や引きこもり等、社会問題も引き起こしてます。また少子化のもとで、過保護で育てられた子供が多くなっているのも事実です。簡単に人を殺したりいじめたり、すぐかっとなってきれて自分勝手な人間、そういうのも多くこのようにおられます。家庭のしつけも大事で、身だしなみをきっちりするとか、高校生でも地面に直接座ったり親のしつけがなってないと、僕が思っていることはよくあります。自分だけよければ人の意見も聞かない、子供と同様のだだをこねるいうんですかね、他人が自分をどう見ているかわからない理解に苦しむような人もようけおる。詰め込みで、頭でっかちの理論より心豊かな他人にも思いやりを持つ人づくりが今後必要やないかと思っております。このことについて教育長もどういうお考えですか。 ○議長(上田勝之君)  大江教育長。 ◎教育長(大江清一君)  先ほども申し上げましたけども、この問題は決定していくのはあくまで県の関係でございます。ですから、こちらの方としては時期的にももう少しという思いもございます。そういうことでもうちょっとこの紀南、県から見てですね、紀南のこの地域の抱える問題というのもとらまえてほしいなと、そういう思いで今おります。 ◆5番(屋敷満雄君)  余談になりますけども、僕の卒業した光洋中学校は3年間、国のモデル指定校でコミュニティースクールを指定されて学校運営を地域、区長を初め住民と保護者、もう一つ先生と一致団結して、組織力で学校協議会、やろう会をつくって、頑張ってきてます。これの基本になってるのは、子育てをともに三者で力を合わせてをスローガンに頑張ってこられて、いい実績を残しております。今後は新宮市もぜひとも光洋中学校の取り組みを取り入れて、こういう姿を実践してほしいと思ってますんですけども、市長は光洋中学校の取り組みについてどういうお考えですか、今後取り入れていくおつもりですか。 ○議長(上田勝之君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  光洋中学校のこの民間から校長と一緒にしました3年間の実験モデル校は大変よい、私も校内見学におじゃまさせていただきましたが、地域の方々がしっかり外部のそういういろんな方々が参画しまして、子供を生徒さん方を教えておられるそういう風景を目の前にいたしました。大変心強い思いでおりましたし、また、その評価も非常に高いものがあると、このように思っております。この学校は全国でも例のない指定校でありましたけれども、よい結果、よい成績をおさめていただいたとそのように思っております。これからも光洋中学校のような事例を地域が子供たちを育てていく、そういう姿で、この学校運営に当たっていただきたいと思うばかりでございます。 ◆5番(屋敷満雄君)  ぜひともそうなることを期待して祈っておりますんでよろしくお願いします。 次に障害者自立支援法についてですね、先般障害者18団体が結束して新宮市、東牟婁郡6市町村の首長並びに議長を訪ねて、障害者自立支援法施行に伴う要望書、並びに請願書を提出させていただきました。わが新宮市も佐藤市長、上田議長においても大変お忙しい業務の中、貴重な時間をいただきましてまことにありがとうございました。趣旨は障害者自立支援法施行で発生した利用者負担の軽減、収入減になっている施設への運営費の補助、国への意見書の3点でした。市議会においても教育民生委員会、請願書を採択いただきましたし、本会議でも採択していただきました。またこれに絡んで、6市町村長が東京で対応を検討されたとお伺いしていますが、どういうようなことになったのかお聞かせ願いたいんですけども、よろしくお願いいたします。 ○議長(上田勝之君)  和田福祉課長。 ◎福祉課長(和田隆君)  私ども市長の方からある程度、指示もいただいております。その中でやはり広域の中でと、新宮東牟婁この辺の部分の中で軽減負担を同程度というような形の中で調整しようというようなお話で進んでおります。現在進んでおったとこなんですけども実際いいますと過日、国の方が軽減対策という部分の答申、自民党の中間報告があります。この中で内容的にはっきりどのようなものかわかってないんですけども、この28日に県の方から説明会受けるような予定になっております。同じような形の部分ではないんかなということになりますと、国の方の補助が出てくるという部分になろうかと私ども考えていたのは、その部分を考えていたもんで、同じような形になるのではないかというように思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  そうですね、国の方も山が動いたいうんですか、2分の1が4分の1、3,750円の負担という方針らしいんですけども、田辺と白浜は5,000円まで免除ということになっていますんで、最悪は5,000円ぐらいまでは免除していただくというようなことにさせていただければありがたいなと、また、次に小規模作業所の補助金が与党自民党と公明党が、国の補助金110万円を復活さすというような方針で動いていますんですが、この辺のお話はまだ決定は、市の方へ来ていないんですね、まだ。 ◎福祉課長(和田隆君)  まだ来ておりません。 ◆5番(屋敷満雄君)  こうなりますと次が作業所が抱える問題で、今までの補助金制度でいったらええのか、地域生活支援センターⅢ型をとったらええのかということになってくるんですが、これ来年どのぐらいになったらわかるんですかね、決定するのは。 ◎福祉課長(和田隆君)  多分、今言われていることは、地域活動支援センターのⅢ型へ当市にありますどんぐりの家が移行するというようなお話の中で出てきている問題だと思います。今までの小規模作業所に対する補助金というのは交付税の中に含まれていたと、そういう中で小規模という部分の中で、もともとは10名程度というようなお話だったんですが、それ以下の事業所もあるわけですね。そういう中でこのⅢ型というのは私どもどんぐりの家等については10名以上は確保できるんではないかと、そうなってくると基本額に加算を受けるもんであるんではないかというようには考えておりますけども。 ◆5番(屋敷満雄君)  基本額に加算。 ◎福祉課長(和田隆君)  その110万円という金額が基本のベースになおかつ創造的活動あるいは生産活動、またそういうものを指導する方の支援の充実という部分が加算されるんではないかと思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  今までは定員5名で455万円プラス国から110万円でしたんですが、今後10名以上になりますと600万円くらいになってきます。プラス110万円、700万円弱、プラスになるんかな。 ◎福祉課長(和田隆君)  金額的なものは先ほども申しましたようにまだはっきり決まってないんですけども、ただ人数がふえて、なおかつ小規模作業所の部分については先ほどもお話したように交付税の中に入っていくという部分の中で、これは国庫補助ではございません。あくまでも交付税の中、市の配分の中の私ども財政との調整の中で出るものであると。この加算の部分というのは国庫の補助という形になりますので、この人員を確保できればこの金額が決まれば、この金額を国庫補助として受け入れられるものというように解釈しています。 ◆5番(屋敷満雄君)  今のところ結果的に補助金でいくんか、2本立てをどっちか選択するのは今度は事業所がとっていくということ。 ◎福祉課長(和田隆君)  先ほども言いましたようにその補助金、国庫とよく似た私ども市の方は国の方からいただいてるんですけども、基本的事業の部分については地方交付税の中に含まれているということなんですね、この自立支援法の中でいきますと。今言っている部分についてはこの形の中に加えて、ⅠからⅢ、これ人数あるいは規模によるのですけども、この部分が国庫補助の対象に該当すればその部分を国の方に申請できるというような形になります。 ◆5番(屋敷満雄君)  110万円というのは、課長、勘違いしてる思うで。今まで県と市が出していただいて、プラス110万円が小規模作業所へ補助金で出とったんですよ。今度新たな自立支援法でなるのは、定員が10名であれば、日割り計算で単価が決定してないだけであって、そのお金はあなたがおっしゃるように市町村から出てくるということで、今のところ110万円出てきたのは、自立支援法とは関連ないやつやで、復活ですよ、これ。 ◎福祉課長(和田隆君)  多分言われている部分は、地域活動支援センターの部分の中での補助金の部分につきましては、基本的事業の補助この部分については、先ほども申しましたように地方交付税の中に含まれていると、この事業を行っているところにつきましては、加算がつくというような形で私どもそういうような事業所の方に補助を出すという基本のベースがございます。このⅠ、Ⅱ、Ⅲ型になるとその規模の部分によって人員の配置という部分が変わってきます。そういう部分の中では加算の部分が出てくるというように考えております。ただ、今言われている中の議員さんの言われている部分については、知的障害者の授産施設等の方法というように解釈しているんですけれども、この小規模の場合は、そこの部分までこのⅢ型というのはいってないというような施設でございます。 ◆5番(屋敷満雄君)  いや違う、これはまた後から今後協議する。 ○議長(上田勝之君)  10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時10分--------------------------------------- △再開 午後3時22分 ○副議長(下浦芳史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 5番、屋敷議員。 ◆5番(屋敷満雄君) (登壇) 入札制度についてお尋ねします。 今までの新宮市のやり方といえば何かをつくるとき、建物の場合でしたら建築設計士が入札参加して図面をつくるのに落札するという方法をとっておられたんですが、そういう方法以外にも何かあったんですか。 ○副議長(下浦芳史君)  小山財政課長。 ◎財政課長(小山壽行君)  基本的に今議員さんが言われた方法でやってきております。例外的には、病院の建築したときですけどもこの時はコンペ方式での入札を行ったとそういった事例もあります。また工事以外での印刷物というんですか総合計画の策定、そういった時もコンペ方式での入札で実施しております。 ◆5番(屋敷満雄君)  今回僕もくろしおスタジアム雨天練習場の建設に絡んで、教育民生委員会でもいろんな意見が出ましてね、意見を集約するとつくることには賛成していただいているが、金がかかり過ぎて見直そうと、こういうことあったと思うんですけども、今後、ああいうような施設をつくる場合、公募型いうんですか、コンペ方式いうんですか、こういうとこに規模的にこういうものをつくりたいと、いろんな方に御意見をいただいて、それを採用していくと、予算がわかればいいんですけども、予算によって2億円と、そういうような方式というのはとれるんですかね。 ◎財政課長(小山壽行君)  今、議員さん提案される方法につきましては入札の方法としては一つの方法だと思います。ただ、ケース・バイ・ケースで検討していかなければならないかなというふうに思いますんで技術的な問題とか、またデザインの問題とか、なかなか従来の方法では難しい、そういった部分についてコンペ方式が有効ではないかなというふうに思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  そうですね、今後、きのうから図書館建設とか、今後いろんな建物ができてくると思うんですけども、やはり一番御理解いただけるのは、コンペ方式をとるのが一番御理解いただけるんではないかと、今回の場合でも美観上とかそういうこともかなり問題になりましたんでね、中の施設として使えるという形が整備されておれば何ら問題ないことですんで、安くも上がるでしょうし、ぜひともこういうことをやっていただきたいと、選定するときにちょっといろんな方の問題が生じるかもわかりませんですけども、今後そういう建設に絡んではぜひともそういう方式をとっていただきたいということをお願いいたします。これは市長の方から御意見ございまして、僕はこういう方法が一番いいと思っていますんでね、今回こういう事態が発生しましたので、市長はどういうお考えをもっておられるのか御意見だけお聞かせ願いますか。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  コンペ方式は病院で事例もあることです。我々として、もし他の事業につきましても事業の形態による場合がありますので、どれもこれもというわけにはいきませんけれども、こういうコンペによるこの採用ということも視野に入れまして、大いにとりわけ談合問題で本県の名が知られましたんで、これを是正する意味合いもありまして有効な入札制度の手段については、今後なお研究を進めてまいりたいそう思っております。 ◆5番(屋敷満雄君)  どうか御検討をお願いいたします。 最後は明るい話題で締めくくりたいと思います。 これは本来は先輩議員の前田賢一議員が10年前に名取市を訪れまして、熊野三社を正式参拝されたことから交流が始まりまして、前田議員にお許しを得ましてお尋ねいたします。 この度、佐藤市長に同行させていただきまして、名取市役所の表敬訪問、熊野那智神社、熊野神社、熊野本宮社の正式参拝、一関市の室根山の本宮神社、新宮神社の参拝、三輪崎のかつお漁の伝承による気仙沼市役所の表敬訪問、唐桑町古館の紀州とかかわりのある旧家の重みが感じられる鈴木家の見学、秋田県立博物館の熊野信仰と東北特別展と東北を回って、市長のトップセールスを従わせていただいてきました。 名取市の三社をお参りし市長も僕も初めて来たとは思えないと、市長もおっしゃっていましたが私も同感で、山の中腹にある東側に太平洋を見下ろした那智の滝もそばにある熊野をよく知っている人やないとああいうとこへ那智神社はつくれなかったやろうと思ってます。またこのことで市長がトップセールスしたおかげですよ、これ、11月16日ですね、佐々木名取市長や3市市議会議員を含むつばさの会のメンバー39名が熊野三山参りに速玉を正式参拝されまして市長や上田議長や前田議員、西観光協会長以下、友好を深めてまいりました。またずっと御尽力ありました前田議員がお訪ねしたときは、議長さんでおられまして今回県会議員であり、また名取の観光協会長の小林正一さんは10年間に4度も熊野を、新宮も訪れてくれております。それでまず最初に名取市との友好関係を深め、将来的には姉妹都市との縁組みを結んではいかがですか。また東北だけではなく全国の熊野神社のある市や町また大逆事件の幸徳秋水の墓がある四万十市、また三原城への転任の際に水先案内で三輪崎の漁師の方もかなり祖先が行かれて住んでおられる三原市と、いろいろと全国に新宮とゆかりのある町があります。そういうとこと友好関係を結んで、とりわけ名取市とは早急に姉妹都市関係を結んでいただきたいんですが、市長のお考えをお願いいたします。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  名取市長、来市の折にもそのようなお話をいたしました。名取市長も、ぜひ市民の友好関係を深めてまいりましょうと、心強い返事をいただきました。私も同感で、まず今も既に前田賢一議員また屋敷議員またかつての消防長でありました中西さん、いろいろ御縁を深めていただいておりますことに心から感謝を申し上げております。そのような中で三山協議会等もこのタイミング、ちょうど私が東北訪問をいたしましたときに合わせて、男鹿半島の方から秋田市の博物館をお訪ねしてくださいましたり、市民間の交流というのは非常に活発になりつつあるなという思いを深くしております。そういうことを積み重ねて関係の東北各地の特に気仙沼の唐桑町なんかは鈴木さんの旧家を訪ねましたときには、大変先人が紀州から渡ったようでございまして、そのことが思い出深く本人も述懐をされておりました。そのような中で室根の神社もそうですし、また、今言いました幸徳秋水の事件以来市民交流も深めております四万十市、かつての中村市でございますが、ここも市内の心ある方々がいわゆるとりわけ大逆事件の犠牲者を顕彰する会のグループの方々が訪問をしてくださったり、この友好関係を深めていただいているとそのように思っております。しばらくはこういう関係を持続しながら将来的には姉妹都市縁組みをいずれか関係の深い複数の町になるか単独の町になるかはわかりませんけれども、ぜひ皆さん方にお諮りするそういうタイミング、時が来るんではないかと、このように思っている次第でございます。 ◆5番(屋敷満雄君)  実現に向けて僕も前田議員らも全員で頑張りますんで、なんとか一日も早い実現に向かって頑張ってください。 もう一つですね、東北の熊野信仰は僕は文化やと、まだまだ未知の部分が多いと、秋田県立博物館の高橋学芸員さんとか、気仙沼のリアスアーク美術館の川島秀一さん、東北地方や熊野三山こちらの方へも来られて、かなりの研究されておられる方です。うちでは山本殖生学芸員と、この3名はかなり交流も深いと、川島さんはやっぱり東北、東北でもどっちかいえば太平洋側、秋田の高橋さんは秋田やから男鹿半島とか出羽三山とかそういうとこに強いと、今度うちの山本学芸員はこの辺のことが非常に詳しいと、トレードというたら言葉は悪いですけれども限定付で1年か2年間ですね交流いうんですかね、もう向こうへあちらの方はこっちへですね、転勤いうか配置換えというんですか、そういうようなことで現地に来ていただいて研究を深めていただければもっともっと未知のことがわかってくると、三輪崎のことなんかは全然三輪崎に資料が何んにもないと、たまたま鈴木家の蔵たんすの中に紀州三輪崎磯(幾)左衛門いう名前の古文書が出てきたと、それも発見したのは川島さん以下あのメンバーが発見されたということで、うちでも三輪崎でも海野猪一郎先生がかなりのいろんな歴史の勉強されてましたですけども、下地議員も僕も三輪崎でそういう唐桑までかつおを教えに行ったいうことは全然知りませんし、そういう話も聞いたがことがなかった、そういうことがありますもんで、そういうことができるんであれば、そして、もっともっと深めるようなことができればと思っておるんですけども、そういうことはできないんですかね。県が離れるんですけども、そういう交流いうのはとれないものなんですか。 ○副議長(下浦芳史君)  森総務部次長兼総務課長。 ◎総務部次長兼総務課長(森常夫君)  2年ほどの交流ということなんですが、山本学芸員につきましては僕と同級生で2年ちょっとで定年を迎えます。それと山本学芸員につきましては熊野学で大変頑張っていただいておりまして、市だけではなくここら地域の市町村についてもまた県についても頼りにしているところでございますので、ちょっと行ってもらうのは難しいのではないかと思います。 ◆5番(屋敷満雄君)  そういうことはできなんでも、1カ月でもそういう形で交流してもらったら、もっともっとわからない熊野のことがわかってくると思いますんで、ぜひとも御検討をお願いいたします。 最後になりますが新宮港も完成しまして、先だっても客船飛鳥Ⅱがやっと着岸できました。これから新宮港の活用も大切なことだと思います。それで私もあちこちの交流いうんですかね、一生懸命なのは熊野にかかわるところから、東北なんかは一番いいんですけども、修学旅行で船を使っていただくと、そして新宮港へ来ていただくと、そうして熊野詣を体験してもらって熊野歴史文化を学んでもらうことによりまして、今回でもかなりのタクシー、バスそういう経済効果も過大にあります。そういうことによりまして熊野のつながりが一層深まることを期待しておるんですが、市長の最後にお考えはいかがでございますか。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  確かに飛鳥Ⅱが来航いたしまして、私もあの港のにぎわいを見て、大変うれしい思いをいたしました。飛鳥Ⅱということになりますと、それは修学旅行生を乗せるには少しぜいたくだと、そのような思いもいたしますが、確かに修学旅行も今全国の学校多岐にわたっておりまして、行き先も決まったように鎌倉や日光というわけではありません。この辺のところ我々としてはしっかりクルーズ船の入港も年次ふえておりますし、こういう港の活用を図る上でも、また熊野を訪れてくださる、そういう来客を迎えていく、より頻繁にそれに寄与すると思いますし、子供たちにもきっと印象深い旅行地であろうかとそのようにも思っております。ぜひこれはエージェントを含めまして商工観光課だけの対応ではなく我々として全力を挙げてセールスに伺いたい、そう思っております。議員におかれましても、各議会議員の皆様方にもお願いいたしますが、折に触れて、この大型船も寄港できる岸壁を大いに宣伝していただき、海の玄関口としての熊野ということをイメージ的にも大いに売り込んでいただきたい、かようにお願いする次第でございます。 ◆5番(屋敷満雄君)  市長の力強いお言葉、僕らも一生懸命トップセールスをやってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは一般質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △松本光生君 ○副議長(下浦芳史君)  14番、松本光生議員。 ◆14番(松本光生君) (登壇) それでは一般質問をさせていただきます。 その前に順番についてですが、2番の福祉行政、これ5番の平成19年度の補正予算と変えさせていただきます。というのは一昨日から国の予算が出ておりますのでその辺を先にやりたいのでお願いいたします。また関連して重複するところもありますのでその辺は御了承お願いいたします。 それでは入札についてお尋ねいたします。 各議員から入札につきましては、さきの和歌山県の前知事が不名誉な官製談合ということで逮捕を受けております。私たち県民にとりましては新鮮な知事だと思っておりましたが、残念ながらみずから手を汚し、腕には高級腕時計26個が光ってたと、大変県民の怒りは高まっておると思います。それと、また全国至るところにおきまして官製談合、また市町村においても20名近い首長および部課長が逮捕されているのが現状でございます。いうなれば天の声ですか、天の声といえばきれいなたくましい声だと思ったんですけども、手で汚れた汚いカビにまみれた汚い声だと今何か恥ずかしい思いをしております。佐藤市長も昨年の選挙におきましては、選挙期間中、利権の云々といわれたこともありました。その辺を含めて市長、一言御答弁お願いします。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  入札制度の改善はもとよりのことです。全国知事会、また全国市長会等におきましても、この改革の動向にありまして近くそういう幾つかの審議された内容等も送られてくることだと、そう思ってます。やはり市民から信頼される市政の確立のためには、間違ってもそういう談合の疑惑を生じるような行為は一切慎みたいとそう思っております。これからも襟を正して市政運営に努めてまいります。 ◆14番(松本光生君)  その言葉重く受けとめて入札制度について入らせていただきます。 現在、新宮市の入札制度はどのようになっておられますか。 ○副議長(下浦芳史君)  小山財政課長。 ◎財政課長(小山壽行君)  工事の入札につきましては、事前に登録をしていただいて、その中から指名をするという形での入札を行っております。自治法上は一般的には一般競争入札という方法が示されておりますけども、全国各自治体で指名競争入札が行われているのが実態であります。 ◆14番(松本光生君)  ということは、一般競争入札はこれは談合がしにくいという判断に立ってよろしいでしょうか。 ◎財政課長(小山壽行君)  はい、一般競争入札をすることで参加者が、誰が参加したかということが確認しにくいという面があります。その面で談合を防止できる方法の一つだというふうに言われております。 ◆14番(松本光生君)  長野県では長年そういった指名的な入札において不正がはびっこったと、田中知事になって、その入札の制度を変えて、今は談合等はなくなっている。これは宮城県もその部類に入っているそうでございますけども、しかし新宮市においては一応業者別いうんですかね、ランクづけをやっていると思うんですけども、その辺はどのような方式でやっておりますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  登録業者を基本的に経営事項審査の点数で、土木でしたら6ランク、それから建築でしたら5ランクに区分して発注表示を定めて指名を行ってるというのが現状です。 ◆14番(松本光生君)  ということはそのランクによって一つの土木及び建築においても、そのランクに入る入らないということを区別していると、そういうふうに理解していいですか。 ◎財政課長(小山壽行君)  現在、ランクを分けて指名を行うわけですけども、審査会も開きまして、それが適当かどうか確認する中で行っております。ですから私意的にAという工事の中に違うランクのところから入れるとか、そういったことがしにくい方法になっているかと思います。 ◆14番(松本光生君)  それはどういったことでそのような方法をやっておられるんですか。何か意図というかその意味が。 ◎財政課長(小山壽行君)  基本的に金額でこのランク分けをしておりまして、経営事項の点数でその業者の施工能力、そこを基本的に分けるという考え方で、土木でしたら6つのランクに分け、建築でしたら5つのランクに分けた形で基本的には施工能力を見る形で分けております。 ◆14番(松本光生君)  地元育成とかそういった意味合いはないんですか。 ◎財政課長(小山壽行君)  指名競争入札が全国で行われているのは、これは議員さん今言われた地元の業者を育成、これは中小企業の受注機会の確保という法律もございまして、そういった関係で各自治体では地元業者の育成という観点からも指名競争入札、地元の業者を指名する形での入札が一般的に行われているということです。 ◆14番(松本光生君)  はい、わかりました。そしたら現在、市内業者何社ぐらい、また市外業者どのぐらいの業者登録されておりますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  市内の業者では現在157社、それから市外の業者で527社の登録受付を行っております。 ◆14番(松本光生君)  この157には、旧熊野川町のも入っているのですね、もちろん。 ◎財政課長(小山壽行君)  はい、そのとおりで、旧の新宮市で139社、旧の熊野川町の業者で18社の登録を受付ております。 ◆14番(松本光生君)  市外業者527ですか、これにはゼネコンも入ってるんですね。 ◎財政課長(小山壽行君)  はい、言われるとおりゼネコンもすべてというぐらい参加登録いただいております。 ◆14番(松本光生君)  そして、この入札に当たって、これはやはり最低価格というのは一応決まってるわけですね。入札の最低価格は。 ◎財政課長(小山壽行君)  1,000万円以下の発注予定の工事につきましては最低制限価格を設けておりません。1,000万円を超える工事につきましては、低入札価格調査制度ということで工事の一定額あるいは経費の一定額の中で85%から66%の範囲で調査価格を設けております。万が一、その価格を下回った場合は一度入札を中断しまして、その業者が本当に施工できるかどうかの確認をする中で、契約をするという方法をとっております。 ◆14番(松本光生君)  それは結局いうなれば不正工事とか手抜き工事があるんではないかということを見越してですか。 ◎財政課長(小山壽行君)  低入札価格の調査制度ができましたのは不良な工事というんですかね、極端に不当な競争がされる中で十分な施工ができない可能性があると、そういうことを防止するために設けられた制度であります。 ◆14番(松本光生君)  そしたら本年、最近工事何件ぐらいやっておりますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  今年直近で申しますと、9月以降でも24件の入札を行っております。 ◆14番(松本光生君)  24件、そこでですね、平均入札率というんですかね、平均的にこの24件、平均的に入札はどのくらいで入札を受けてますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  今申しました24件の平均で申しますと、予定価格に対する落札率の割合は平均して90.8%でした。 ◆14番(松本光生君)  これはどうですかね、ちょっと僕詳しくわからないのですが90.8%いうのは、それは大体高い低いといえば、これは妥当だと考えておりますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  十分低い価格かどうかいうのは難しいところがあると思いますけども、一般的に95%を超えることについて、よく談合という言われ方がされたりします。そういう点からすると、90.8%というのはそれなりの数値かなと思います。ただ中身全体を見た中ではやはり95%超えたのも多くございますので、まだまだそういった点については何らかの工夫もいるのかなというふうには感じております。 ◆14番(松本光生君)  入札の改善というのですか、そういった見直しもしていかなだめだということですかね。 ◎財政課長(小山壽行君)  そのとおりです。 ◆14番(松本光生君)  この入札平均落札ですね、この近所で宮城県なんかも改革後は79.6%、松阪市が85.5%、これは最低制限価格というよりそこでとめているらしいですけども。同じこの近畿圏で明石が92.6%のとこが平成13年、これ以後改革後は73.6%、そのくらい落としているわけなんです。こういうことに進めるということはできませんかね、考えては。それは単なる数字合わせのものではないんですけどもそういった入札の見直しを全体的に考えていくという。 ◎財政課長(小山壽行君)  今、おっしゃった数字に近づけれるかどうかということなんですけども、これはなかなか個々の事情もあると思いますし、それぞれの建築の場合はなかなか設計上の価格の中で経費の削減も難しいというようなこともあるようです。そういった事情を考慮しても90.8%が高いのか低いのかということでは、まだ下がれる要素もあるのではないかなというようにも感じますんで、今後も何らかの改革の中で、できるだけ入札制度の改革を行い、当然、市税で行う工事でありますから、安く経費の効率化につながる方法を模索していきたいと思います。
    ◆14番(松本光生君)  また後でお聞きしますけども、一番最近、高森ごみの焼却場ですけども、これはどれくらいの率で入札終えてますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  高森解体につきましては、予定価格に対して90.3%の率で落札されております。 ◆14番(松本光生君)  90.3%、わかりました。また後に続きますけども、一番談合で出てくるのが同額入札、仮に7件あって3件が同じ値段だったら、これは談合だといわれてるんですね、そういう最近はなかったですかね、やり直しの入札をしたとかいうことはないですか。 ◎財政課長(小山壽行君)  予定価格を現在公表しておりますので予定価格以下で基本的には入札に参加いただいております。その中で本年2件の同額の落札がありまして、最終的にはそういう同額の最低価格を示された業者で抽選という形での決定の仕方をさせてもらいました。 ◆14番(松本光生君)  別にそれはやましい点はなかったと、たまたま同額だったということで理解してよろしいですね。 ◎財政課長(小山壽行君)  そういうことだと思います。 ◆14番(松本光生君)  わかりました。まじめな小山さんですから信じてます。ここからですよね、一番大事なのは、談合をいかに防止するか防止していくかという取り組み、もちろん市当局いろいろと模索して考えていっていると思うんですけども、その辺、お考えあればちょっとお聞きしたいんですけども。 ◎財政課長(小山壽行君)  談合につきましては先ほど議員さんもお話にあったように最近のことではなくて、ずっと以前から、こういうことが問題となって指摘されております。そういった中でこれまでも国あるいは地方自治体においてもいろんな改革が進められてきました。その一つの方法としては情報の公開、そういったことをしなさい。また、競争制の確保とか公平性の確保とか、そういったことが上げられてきます。情報の公開という点ではこれまで入札にかかる参加者の登録業者の名簿の公表とかランクづけの公表とか、また入札結果の公表、さらに現在では予定価格の事前公表も行っております。そして今年からですけども入札に当たって積算内訳書の提出の義務づけもお願いしております。 内部的な事務処理の関係では基本的に事業担当課がこういった入札をもつと談合ということに結びつきやすいということで、新宮市でも財政課がもっているというのはそういうことで、事業課から切り離した形で事務処理を行っております。 今後、今回の和歌山県のこういった事件を踏まえて、現在、全国知事会が緊急提言という形で、この月曜の18日に一つの素案みたいなものを出しておりますが、そういった中でも基本的に言われているのが、一般競争入札を原則として拡大していこうではないかということで、この取り組みを市町村へもおろしていきたいという考えが示されております。そういうもうちょっと具体的なものはまだわかりませんけども、そういった取り組みなど、参考にしながら今後改革に取り組んでいかなければならないとそう思っているところです。 ◆14番(松本光生君)  いろいろと模索やられて研究されているということで、まずはこれは本当にモラルというんですかね、法令遵守という、もう業者間でもそういった意識をもち、三役を初め管理者、職員も含めて、税金という重みで公平、公正で透明性のあるということを忘れず、そういったことを中心に入札に関じてほしいと思うんですけども。業者間でやられるその談合は数々あって、先ほど内田さんも言うたんですけども、和歌山県でこの間、知事が捕まって、捕まったばかりにもう談合して日高川の方でやられるんですけども、そういったもし仮に業者があれば、今、制裁というのはどのくらいでおさめてるんですかね。入札登録抹消、どんだけ何カ月ぐらいでこういうような。 ◎財政課長(小山壽行君)  これはケースによって審査会あたりで検討することになりますけども、全国的に2年ということも定められておりまして、今回のこういった事件の中で、もっと強化すべきだという意見も強く出ております。罰則の強化も一つ、談合の防止につながるだろうという意見も今回提言として出されております。 ◆14番(松本光生君)  そうだと思うんですね、やはり罰は罰として厳しくやれば、それだけやっぱりだめなものはだめだということでやめると思うんですよね。そして、法から見て今年から法改正で捜査ですか、改正独禁法、禁止法ですか、これによって地検が各地で刑事訴訟できるということになったことと、県警が知事局いうたら県警の上になりますけども、その県警自身が捜査権が強くなったということで宮崎県の場合は地検と話して県警が捜査をやったと、また、知事においては、93年のゼネコン汚職以来のことから収賄だけではなく競争入札妨害で立件することも、これも大きな一つの捜査ができる、不正をなくしていくということができたということなんですね。いうなれば我々議員も、口利き公共工事の入札とか許認可は余りないんですけども、また、もう一つは人事の人事権に及ぶ件についても、そういった行為も、今、13県ですか議会の方はそれをやってると、三重県の方は三役も含めて情報公開をするというようなこともやってると、そういうことについても透明性を保つもんではないかと思うんですけども。市長どうですか、その考えは。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  大いに他の自治体の先進的事例に学んでまいりたい、そう思っております。 ◆14番(松本光生君)  そして最後にもう一つ、その入札の関係、一般競争入札、郵便入札、電子入札というようないろいろあるんですけども、これはどうですかね、郵便入札、電子入札というのは、メリットでそういうような方向づけをしていくというのは。 ◎財政課長(小山壽行君)  今、議員さん言われたのはすべて談合防止策として有効と言われている手段です。特に電子入札については横須賀市や先ほどここでもお話がありました松阪市ですか、このあたりも取り組んでおります。和歌山県も来年度から本格的な運用をするという方向になっておりまして、その方向は各自治体に広がっていくと思います。我々もそういった中では導入していかなあかん制度だと考えております。なかなか一般競争入札が広がらないのは、一つは事務的な問題で、時間がかかるということもあります。今盛んに行われているのがその中では制限をかけたい一般競争入札ですかね、これは地域の産業の振興も少し加味するような形で、制限つき一般競争入札というような制度が各自治体で今導入される方向にあるといったのが現状です。 ◆14番(松本光生君)  いろんな分野がやはり市民に問われても答えれるような入札制度、これを確立してほしいと思います。この項は終わります。 それでは次の項に入らせていただきます。 平成19年度の予算編成に向けてですけども、この間、二、三日前から国の来年度の予算原案が決められたわけですけれども、82兆9,100億円ですか、これが財務と総務といろいろ話し合って決まってきてるようですけども、財政に詳しい小山課長、これはどうですかね、今度は地方交付税はどのぐらいの率になってるんですかね、7,000億円ぐらい減だと言うんですけれども。ちょっと教えてくださいよ。 ◎財政課長(小山壽行君)  おっしゃるとおりで来年度の地方財政対策も国の予算とあわせて財務省と総務省の間で一応基本的な決着がついたということで、交付税については15兆2,000億円程度ということで、前年度より7,000億円程度の減額、率では4.4%の減と、厳しい数字になったなというふうに感じております。 ◆14番(松本光生君)  これから地方交付税も決まってくると思うんですけどね、この配分方法がですね、来年度から何か前の竹中参議員さんが財務省におられたときに決めた人口割りと面積ですか、そういうような割合でやるというんですけど、この辺を見てみると難しいので小山さんどういうような。 ◎財政課長(小山壽行君)  三位一体改革の中でも交付税の議論がされる中で、交付税の算定が非常にわかりにくいとそういう中で、簡素化を求められておりました。その方向が今年示されまして基本的に人口と面積で新しい算定の仕方をすると、ただし、全体の15兆円の中の3分の1程度になるのですかね、5兆円くらいの規模を目指して人口と面積割りで算定するという方向が出されました。これは19年から実施されますが、3カ年の予定で5兆円の算定の方法へ変わっていくということですんで、来年度については、1兆5,000億円程度ですかね、1割ぐらいがそういった算定の仕方になるのではないかというふうにいわれております。 ◆14番(松本光生君)  これは何か北海道とか九州なんかは、これをやられると一変にダウンすると、和歌山県もその部類に入っているらしんですけども、ちょっと簡単に言えば新宮市の場合そういったもんやられれば率はどうですかね。 ◎財政課長(小山壽行君)  このことについて総務省も事前に粗い試算を先月示しまして、それに基づいて算定しますと、数百万円くらいはマイナスになるかなと現時点での試算ですから今後まだ細かな詰めが残ってるかと思います。算定替えで交付算定しますと若干プラスの方向になるのが現時点での試算をした数字の状況です。 ◆14番(松本光生君)  希望があるのかないのかちょっとわかりませんけど、その辺は来年度に向けて国の予算をなんとか少しでも新宮市に落ちるように市長にも一生懸命頑張ってもらいたいと思います。 そこで19年度ですけども、18年度の今までの12月までの予算執行に当たってお聞きしたいと思うんです。大体どうですかね執行は、まだあと三月ありますけども大体各課予定どおり執行されておりますか。 ◎財政課長(小山壽行君)  予算の執行については通年ベースで執行されていると思います。工事についてはこれも今年に限ったことではないのですけども、多少用地を絡む事業についてはまだもう少し年度末に向けて頑張っていかなあかんと、そういった事業も一、二件ございます。 ◆14番(松本光生君)  市税の関係で、収納率どうですかね、順調に。 ○副議長(下浦芳史君)  角総務部次長兼税務課長。 ◎総務部次長兼税務課長(角孝志君)  対という意味でございましょうか。今年は納期なんかがちょっとずれたものもありまして固定資産税なんかが4月、7月、12月、2月と、従来よりちょっと、本来でしたらもう納期終わってる部分がまだ終わっていないのもあるんですが、個別に職員が分析してくれてまして、前年、ばらつきあるも対前年比よりは伸びるのではないかと思っております。 ◆14番(松本光生君)  今言われました納期の変更ですね、12月が2月になったということなんですが、これは何かがあってこういうふうにされたんですか。 ◎総務部次長兼税務課長(角孝志君)  合併に伴いまして、本来標準の納期はこんなような形になっておるようです。それに合わせたということです。ただ従来は、ちょっと固定資産の収納の時期が前倒しにできますので、僕個人的には最終、今年の4月からですが4月、5月になりますともう国保税、とにかく必死になりますので、ちょっとピークを前倒しした方がいいんじゃないかと課内では話しております。 ◆14番(松本光生君)  僕もそうなんです。実は2月、3月に一応早く予算的なものを出さんなんのですが、その一月ちょっとでそれが集約できていけるのかという予算設定の中で、2月というのはちょっと疑問に思っているんです。そして一般的にどうですかね、12月まあ正月迎えるからお金要るということもありますけども、子供を抱えたとこなんかね、大学とか卒業とか入学とかいうと、2月ごろにお金が要るんですよね、子供があっち、東京へ行ったどこへ行ったいうてお金が要るとき、余計収納率が低くなるじゃないかと僕は見たんですけども、まあこれはやってみないとわからないのやけども。 ◎総務部次長兼税務課長(角孝志君)  国保なんかも従来では新宮市8期で6月から1月までという形でしたんですが、10期で3月まで税の収納があるということでそういう面でいいますと、あと2カ月の間で、従来ですともう1月超えますと納まってないとこを集めに行くという形がとれたと思いますが、そういう面でいうと整理期間というのはちょっと短くなるかなと思います。ただ納める側としましては少しでも1回の納期にかかる金額が少なくなりますのでどちらがどうか、やってみないとまだわからないです。 ◆14番(松本光生君)  試行的にやってみるということで、またそこら精査して一番いい方法、市民にとっていい方法をやってください。そしたら19年度の編成に向けてですね。今やっている11月ごろからやって来てると思うんですけども、大体の予算、まだ地方税おりてないけども、大体そういう例年並みの予算で継続する事業含めていけますか、大体。今詰めているとこだと思うんですけども。 ○副議長(下浦芳史君)  小山財政課長。 ◎財政課長(小山壽行君)  予算協議はこれから議会終わってから1月にかけて進めていく予定ですけども、先ほどの交付税の数字については、実は予想より厳しかったなというふうに感じております。7月に示された国の基本方針2006の中では地方の一般財源を確保するという方向で多少減額はされても4.4%まで減額になるんかなと、ちょっと予想しておりませんでしたんで、総務省が概算要求した2.5%ぐらいで納まるんではないかというふうに思ってるとこです。その他の財源対策はどのようにされたのかというのは、まだ詳細わかりませんので、そういったところを確認しながら一般財源全体でどの程度確保できるのかということを一たん確認せなあかんなあというふうに思っています。その中で三カ年基本計画に基づく事業、それにどう財源を張りつけるかということを考えながら進めていきたいなと思っています。 ◆14番(松本光生君)  本当に厳しい財政の中でやることはやるとやらなければならないこと、むだはむだでこれはまた見直しをしていかんならんということなんですけども、財政のことは大変難しい問題で。 市長にお尋ねいたします。市長、その平成19年度予算に向けてお考えちょっとお聞きしたいと思います。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  現在、各課室の予算を第1回目取りまとめたところでありますが、財源不足額は要求額に比べまして、かなりの乖離があります。当然、このせっかくつくりました行財政の改革プランも実行の年ですし、この経費の節減、一般経費は5%カットの枠配分を行いまして要求するようにということで努めておりますが、これらをより一層徹底しなければならないなとそう思っております。また交付税が減る中でその主要な財源をどう確保したらいいか、実際のところ、これからの予算編成になりますが苦慮しているところです。当分の間、三カ年間の計画を遵守する基本的にはこのような枠組みの中で、新市創造のときですし、やるべきものはやるとそういう姿勢で臨ませていただきたいと思っております。当然、財政調整基金等の取り崩しは相当料覚悟しなければならないかなと、そのような思いもいたしてございます。また、これからの編成の途次でございますので年明けとともに精力的に財政当局また総務部各課にもいろいろ御相談申し上げ、懸命な新しい予算の編成に向けた取り組みを一生懸命これからやってまいりたいそう思っております。 ◆14番(松本光生君)  ぜひとも3月には、まちづくり、合併2年後の新宮市がまた伸びていくようなまちづくりの予算を強く望んでこの項を終わります。 続きまして、いじめ問題ですけども、さきの辻本大先生が言われた後、大変やりにくいんですけども、このいじめ問題について私自身、議員になったときからこの関係、学校関係いじめ関係、あの当時、昔からもいじめはあるんですけども取り組んで、学校と議会と通じて取り組んできたんですけども、当時のいじめいうのはそんなにまで、じめじめしたいじめはなかったんですけども、やっぱり年々隠れたこもったいじめですかに変わってきたという、人間らしさがなくなってきたというんかな、子供たちに怒られるかもわかりませんけども、そういった気もするんですよ。内田議員も言われましたように教育基本法改正したんですけどね、つい100何時間で終わったというそれでよう議論交わしたという、そんな簡単なもんではないじゃないかと僕は思ってるんですけども。まず初めに先ほども辻本議員聞かれたんですけども、今の新宮市内ではいじめというようなそれはないと、聞かれないと。 ○副議長(下浦芳史君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  辻本議員とのやりとりで、いじめがあるとかないとかいうんではなくて、この間も教育委員と校長会12人の校長の間の中で教育委員長は特に心配されて教育委員長は教育委員会がマスコミ等で、形骸化しているとか何もしていないんかとか言われて、自分自身も民間におっていろいろ市民から聞かれるということで、率直な意見を聞かせてほしいんだということで、意見交換の場を持ったわけなんですけども、校長からはいじめがあるという報告は率直に教育委員さん皆さんに報告させていただきましたし取り組みも報告させていただきました。ないとは思っていませんし、教育委員会としても学校長も、この秋以降、緊急に県教委からも来まして、夜間に校長が招集されたこともありますけども、いじめはどこの学校でも起こり得るんだという、そういう感覚でもって常に教育活動してほしいとそういうことが大前提でございますので、いじめは新宮市でも報告されております。 ◆14番(松本光生君)  今、次長さん言われたように、いじめする側とされる側のいろんな相異があると、する方は何も思ってなかっても、受ける方はいじめになるということの議論もあるんですけども、いじめられる方にとってはやはりそれは本当に心の痛むいじめなんですよね、やってる本人はそういう意識はないとか、そういう方向でしたんじゃないと言うんですけども、そこらの分かれがちょっと受け取り方が難しいんですけども、しかし、やっぱりいじめはいじめなんですよね。この辺が学校側がいかにしてそれを見つけ、また子供たちに指導し取り組んでいくか、やはりこれは担任の先生にかかってるんですよね。先ほど来、皆さんが言われた旭川、滝川とかですね、あちこちで九州であってあっちこっちであって、結局その尊い命みずからが絶たなければならないという追いやられてしまった気持ち、これ本当に考えるとね、むなしいですね。簡単に人の命というのはやっている側はそこまで思ってなかった、かもしれないけども受けた子はそこまで追いやられたいうのはね、そこから飛び込んで落ちよというてよう落ちますか、よう落ちませんよね、でも落ちなければ自分は助からないという、そこまで追いやられていくんですね。これは他人事ではないんですよ。実はうちの子もちょっといじめに遭いましてね、その経験ありましたから言うんですけども、やはり親にも相談できず、友達にも相談できず、ただじーっと悩んでる。学校へ行きたくない、そうかといって親はわからない、だから今出てきている亡くなった人の親も、それははがい気持ちでおると思いますね。それを学校および教育委員会は、だましにだまして隠しに隠して出てきた答えが原因不明や言うて今ごろまで言うている。僕この滝川教育委員会に電話したんです直接、6日ぐらいたってから。丁寧に職員が答えてました。僕はちゃんと名前を言い、はっきり抗議しました。ちゃんと答えてました。でもその方は職員でむしろその上に立つ人が知らない顔をしてる、大人がこういうようなことをしてて子供の教育になるかということですね、すべてにおいて、何かみのもんたみたいな感じで言ってるけど、この辺がやっぱり我々人間がね、大人が考えなだめだと思うんですよね。 一つ、ちょっとあるテレビから見たんです。静岡市にある中学校で女子中学生1年生が、担任の先生からおまえの兄貴は足悪い、おまえとこ何かあるんじゃないかと。これはこの女子生徒が言うてるんですよ。そういうことから生徒との接触を絶ち切られて会議室で自習3年間、人権も甚だしいし教育義務の最も大事な3年間を一人で会議室でやってる、この間母親も学校へ抗議し、校長に話したけども担任にも会わせることなく門前払いをしたと。そして、この子供は卒業のときにその先生にアルバムを持っていって卒業記念にもの書いてくださいよ、その書いた言葉、英語だったらしいですけどね、おまえは常に一人だとかそういうような意味を書いたらしいです。その子供はその言葉はまだ知らなかった英語ですから。あとから気づいた。ここに至っても担任の先生がここまで一人の女子学生を追いやってしまった。そして、これは、あるこういったことをやっている弁護士さんが立ち上がって一応裁判することになったんですけども、これからだと思うんですね、裁判するとかせんとか問題以前の問題ですよね、こういうことは。これ静岡市および教育委員会がこういうことを、これを受けて立つと、当の担任の先生は2005年の4月依願退職している、退職金もらっとるんや。この子の3年間の人生は何であったんかな、ここで本当に皆さんで考えてほしいですね。ですから、こういったことも含めて学校でいかに先生という仕事も大変だと思うんですよ。今7,000人おる中で4,000人の先生が休んでると、それは7,000人の中で4,000人がこういったことでうつ病に近い、またうつになってる先生がいるということですね。先生の仕事も大変だと思います。それはいろんな生徒が先生の腕をかんだりね、また父兄が先生を脅迫したり、こんなことやってるんですから。教育長、今のお話聞いてどう思いますか。 ○副議長(下浦芳史君)  大江教育長。 ◎教育長(大江清一君)  滝川のときはテレビで会見等を見て遺書の読み上げというんですか、そんなのも聞かせてもらいましたね。自分はそんなに汚かったですかとか、きもかったですかとか、そういうこと書いて命を散らしたと。それとかもう一つ前は福岡の筑前町ですかこのときにも、ごめんなさい愛媛の今治ですね、このときも泥棒呼ばわりが実に3年間も、周りから先生からも続いたと。もともといじめというのは、どこにでもあるという次長の話にもありますが、確かにそうだと思います。これが、いじめいうのは連続してその特定の子供を追いやっていく、本人被害者もものすごく、それが苦痛に感じて学校にも行けなくなるとか、自殺を選ぶと、そういうことがいじめだと思います。そういうことでですね、とにかく今まで文科省の方も、もともとというか17年度1年間で自殺者はおりませんという報告を出したんですよね、過去7年間も自殺の件数は年間毎年2万件くらいですけども、自殺者は0ですという報告で全国へ報告が出てます。ですから、そのことすらちょっとおかしいなと思わざるを得ません。そんな中でこれからは文科省の方もいじめに対するチェックリストというのを文部大臣みずからですね、文部大臣に自殺予告を告知する手紙を送ったり、そんなことから始まって文部大臣みずからそういうことはやめてくださいと本人に通知するような文書まで送ってます。そういうことで、今まで先生方もよかれと思ってやってたことも多々あると思います。今、議員言われるようにものすごくうつで悩んで、先生自身が自殺する者もおる現実なんですね。そんな中でやはり先生方は今まではどちらかといいますと、直接いじめにかかわった先生一人が問題に対応していたということなんです。この間、校長先生方との話の中でもそういうようなことが聞き取れます。ですからいじめというのは一人の先生担任が対応するんでなくて、やはり大勢の目から見て、いじめではないかという事例がでたときにですね、みんなの目で見てチェックしていかないかんと、その先生がいじめに回って加担している場合もありますから、それはやっぱりいじめられている本人にすれば誰にも言えないということ、どこかで誰かが小さなサインを見つけないかんと、そういう思いを新宮市の教育委員会の中でも取り組んでいかなければならないなとそう思っております。 ◆14番(松本光生君)  それで自主的にその取り組みですね、何かやったとか、やってるとかいうのはありますかね。旭川の方ではアンケートをとって子供たちのそういった動向を見ているとかやっているそうなんですけども、よその学校でもいろいろやっている事例がありますけども、そういったことについて取り組みは今どうなっていますか。 ○副議長(下浦芳史君)  楠本教育次長兼学校教育課長。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  この間の校長会での話ではアンケートをとって率直に子供たちの心の中を聞くということで、そういったアンケートをやっているところもあります。すべて12の小中学校でやっているかというと、それは別ですけども、それと午前中にも言いましたがカウンセラーを活用していただきたいとか、はばたきの家の活用とかですね、もっともっと知らしていかなあかんなと思っておりますが。今のところやっぱり学校へ行くということは私でも自分の経験を振り返って、やっぱり楽しいことだし、家庭の親代わりに先生がおると、私なんかも感銘を受けた先生のことは今でも覚えていますし、やっぱり担任というのは威厳ある立場としてですね、子供の発達にすごく刺激を与える人だと思うんですよ。その先生を信頼できないと非常に悲惨な結果になりますので、改めて再度言いますがやっぱり先生のお仕事はもちろん学力を伸ばすこともそうなんですけども、心の関係、人間関係をつくる関係を結んでいく、今の子供たちは特に希薄でありますが、その辺については細部にわたって特に力点を置いてやっていただきたいということは校長会を通して申し伝えているところでございます。 ◆14番(松本光生君)  今、次長が言われたように、人を尊敬するということから始まって先生を尊敬できるという心ですね、持つことも大事です。保護者の方もそういった面では先生に敬意を払うというというんですかね、そういった面で何か家で子供と同じようにあの先生はああーと一緒に言っているような親がおるとかね、何か悲しいなと思うんですね。やっぱり先輩あり後輩あって人間というのはできていると思うんで、やっぱり人を敬う人の命を大切にするということを忘れないでほしいと思いますけども。 ちょっと話変わりますけども、不登校の人数が今28名おられるんですか、僕らやっているときは五、六名だったんですけども、かなりふえてきていると。これは人間関係とかそういうことが多いんでしょうかね。僕らのときは保健室登校というのありましてね、学校へはよう行かんけど保健室で寝て帰るんですよね。そういう子供も3人ぐらいおったんですね、保健室へ行って保健室から帰るという子供がおりましたね。そのどうですか28名、これはばたきの方も行っているんですか、ちょうど僕のときにこのはばたきを皆さんでつくっていただいたんですけども、どうですか、それは。 ◎教育次長兼学校教育課長(楠本秀一君)  今、内訳を申しますと、12月1日現在で小学生で全く学校へ行けない子というのは3名おります。中学生で13名です。学校へ登校しているが保健室へ登校している子供たちというのは小学生で3名おります。中学生では9名おります。その中ではばたきの家へ行っているのが小学生ではおりませんが、中学生で5名おります。そんな現状ですね。はばたきの家では、はばたきの家へ行っていて、また学校へ戻るという事例もあります。また戻ってくる場合もありますが、新たにはばたきの家へ来るというような子供もおりますが、大体数値的には今このようなところで横ばいで新宮市は推移しているという現状です。 ◆14番(松本光生君)  そこまで行っていただければね、まだまだ可能性はありますし、何か来年から東京ではそういった不登校用の学校ができるという、今やってるそうなんですけども。本当に悲しいことだと思いますけども。このいじめをなくすために学校はもちろん父兄また地域社会のいじめについてもっと関心を持っていかなだめだと思うんですけども、これどこかの学校で子供たちが提起してやって、いじめをなくす基本理念ということで出したのが、しない、させない、見逃さない、というこれ3つの柱で、いじめをなくそうということでやっている学校があるそうです。これも一つのたたき台としていただきますのでよろしくお願いいたします。これでいじめの問題は終わらせていただきます。 続いて少子化対策、この少子化対策と雇用確保については一つのつながりがあるかと思うんですよね。これについて自治体、一自治体だけで解決できるもんではないと思っております。やはり国が地方型と都会型と違う意味で少子対策に取り組んでほしいと思うんですけども、また補助金や手当を出して済む問題でもないと思うんですけども。ちょうど今朝ですかね、国の今後の人口率ですか、推計出てました。50年後の人口ですかね、国立の人口問題研究会が発表しておりますけども、皆さんも新聞で見たとおり50年後には推計して8,993万人になると、2005年現在は1億2,777万人、4,000万人が、4,000万人が減るんですね。50年で、50年いうたら僕も死んであるけども、まだこの若い衆は生きていると思う。これすごいですね、国の計算試算が間違ってたんですね。出生率がこの1.39という2002年に1.39の推計をしていたのが、下方修正して1.26という修正したと、そして真ん中をとって1.26で計算して、女性の生涯未婚率2002年で16.8%が23.5%にこれも見直したと、これも要因になったということ。しかし50年後の65歳以上は2,576万人、しかし1,000万人近く超えて3,646万ですか、ふえるんですね。15歳から64歳の間はこれも減るんですね。8,442万人から4,595万人、半分になるんです。ところが0歳から14歳まで1,759万人が752万人になる、ここにこういった人口が減るという。僕これ少子対策いうて偉そうにここへ出したけどもこれを見て、どんなにして質問してええんやらもうわからんぐらいになる。だから高齢者を支えるのが今3.3名で1名、この50年後は1.3名で1名を担う、そこまでいってしまう。来年からまた児童手当も高くなるんですけども、それだけではどうしてもいけない。やはり新宮市にで見れば雇用、やっぱり働く若者が定着できる、下地さん、いつも言われているんですけども若者が定着できるやっぱり雇用の場が、新宮港主体にですけども、説明では幾つかの工場も来るということですけども、雇用の方はついてくるんですかね。雇用の方は土地も売れて、幾つかはちょっと書いた紙が今ないんでわからなんのやけども、どうですか、そんな雇用の場は確保できますか。 ○副議長(下浦芳史君)  北畑企業誘致対策課長。 ◎企業誘致対策課長(北畑直也君)  企業が立地すればそれに伴って何らかの雇用は発生すると思われます。現に新宮港第一期の方でも28社580人ぐらいが就労しておりますので、まあそのように期待しております。 ◆14番(松本光生君)  なんとか雇用いきますかね。それと新しい企業も来てほしいですけども、既存の企業、現在ある企業の存続と育成、これも大事だと思うんですけども、鈴木さん、いろいろとまた鈴木さんにお尋ねしたいんですけども、僕のちょっと資料は昔の新宮商工会議所、平成15年ので、5年ごとに統計、商業とか事業所とか工業統計は5年ごとにとっていくという資料なんですが、鈴木さんに尋ねたら、和歌山県の商業のこれいただいたんですけども、どうですかね、商店街、卸小売業まあそんなに5年前と異同はないんですかね。 ○副議長(下浦芳史君)  鈴木商工観光課長。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  資料的にはですね、今、議員が御指摘のように私どもの和歌山県の商業統計という数値がございますが、これは3年に一度調査をしていただいている数字で、直近の数字が平成16年度の数字になりますので、その点、お許しをいただきましたら、平成14年度の数値と比較いたしましますと、卸業、小売業合計の比較でいきますと14年度は966店舗、16年度の速報値でございますが、962店舗、マイナス4というふうな数字になってございます。 ◆14番(松本光生君)  そう異同はないということなんですけども、ただし従業員の数はこれはかなり異同が。 ◎商工観光課長(鈴木俊朗君)  従業員の数につきましては合計でいきますと14年度よりマイナスの149、約150名減というふうな数字になってございます。 ◆14番(松本光生君)  これはあちこち飛ぶんですが、少子化対策、やっぱり若い人がおられて、子供を、こういうと何かセクハラになるんかな、女子に子供産んでくれいうたら悪いん、ちょっと悪いかな、まあ結婚されて子供をね、1点幾つといわんと2人、3人をつくってくれれば何とか水準をいくと。沖縄の向こうのなんど島、忘れたんですけど、そこは3人くらい子供を産んでるんですね。世田谷とかあの辺がゼロだと、人がおらないから。しかし、あの辺はもう過疎化で大変やけど3人以上産んでいる。それはなぜかといえば地域がですね、別に保育所とかね、幼稚園ないんですよ、地域のおじいちゃん、おばあちゃんがこぞって助けてくれてる。日本の忘れていってるふるさとの心ですかね、思いやりそれでその子供を育ててるから産めるんですよと、これテレビでやっていましたけども、それもありますし、やはり安定した給料もらって安定した生活できるよというて嫁さんとともに暮らしませんかということになると思うんですけど。やはりその辺のやっぱり問題で、これなんとかその既存の企業、紀州製紙の方もこれははっきりしたことわかりませんけども大変だと、関電も40幾つで肩たたきがきたとかね、新宮市がだんだんだんだんなくなって、もちろん僕もはっきり言ったらリストラですわ、ただそういった中で何とかね、今の本当に大きな会社はね、新宮市役所株式会社ですよ。ここがだんだん新宮市も本当にもうなくなっていくですね、雇用の場というのも。これは新宮市だけだとは限りませんけどね、全国そういうような状態です。大阪自身がそうなんですね。全部本社が東京へ、あの武田製薬、大阪がもとですけども今度、工場が自分とこで土地を与えて500億ぐらいの予算で土地を出しますというたけども、やはり静岡より向こうへ行ってしまった、武田製薬の研究所が。そういった状態でですね、我々の生活圏である関西の中心である大阪自身がもうそういうような格差問題、これ僕は小泉さんの格差政治が大きな問題だと思ってますよ。何でもかんでもそんなこと他人あれしやったて新宮市として、市長どうですかね、市長は少子化対策どのようなことをすればそれに対応ができると思ってますか。 ○副議長(下浦芳史君)  佐藤市長。 ◎市長(佐藤春陽君)  少子化対策、いわゆる子育ての環境を整えていくことはもちろんですが、地域が全体で、今、事例を出されましたけれども、地域全体がやはり子供を中心にこれをしっかりとはぐくんでいくそういう地域社会を目指したいそう思っております。ただ抜本的に今の傾向の中で少子化が進み、過疎高齢化が進んでるということはもう事実でございます。これは何も新宮市だけには限りません。この熊野の全域どの地域もこれに苦慮しているわけでございます。我々はそういうことの中でも残された市民のため、残っている今ある市民のためにこの行政を、市民サービスやそういう質的なものを高めつつ、この環境を守っていかなきゃならない、そういう宿題も負わされております。私は少子化対策については行政が打つ手というのはそう大きなものではできない、ただ、地域の環境づくりのためにかけ声をかけて、この地域がみんなで子供を育てていくそういう地域社会をつくろうよと、こういう呼びかけを当然のことながらしてまいりますけれども根強く、ですけれども逆らいがたいこの時代の趨勢というのもあるわけでございます。これはまさに国が、この国の形をどう形づくるのか、都市に偏重するのか、あるいはまた地方と都市の機能を分断させる高速道路の体系にしてもそうです。地方はもう道は要らんもう不要だとこういうような論法の中で我々の我が国の社会の将来的な発展というのはあり得ない。きっと都心に糞詰まり状態が招来されて都市だけが利便性の高い、そういう地域としてこの抱圧する人口を抱えている我が国の社会はどうあってもいびつだとそう思っております。ですから少し視点は違いますけれども、地方に目を向ける国の国策の重点的な政策の転換というものを大いに市長会やあるいは全国の町村会、こういうところに折あれば出かけて行って、それなりの取り組みをしておりますけれども、大いにその一員として寄与してまいりたい、そう思っております。 ◆14番(松本光生君)  はい、少子化対策と雇用確保、これ一連のつながりがあると思いますので、この辺を十分加味してよろしくお願いしたいと思います。 最後に福祉行政、これは屋敷議員が障害者の自立支援についてやられたわけで、ちょうど請願書の紹介議員として皆様にお願いしましたところ、教育民生委員会並びに本会議で皆様の全員異議なく一致で可決受けましたことを、この場を借りてありがとうございます。厚くお礼申し上げます。 本当に障害者の自立支援法、障害者のためにできたんかどうかということで、本当に疑問を持つわけでございます。前田賢一議員も委員会で言われました。本当にすばらしい法ならいいけども悪法になったらだめだという、ですからこの障害者の方にですね、9プラスあっても1、そのマイナス1がですね、生活ができないという一番大事な負担増、これでは本当に悪法というか、障害者切り捨て、弱者切り捨てしかないと思うんです。そういった意味で本当に常識ある皆さん方の力でですね、国への嘆願書も可決されまして、この障害者の皆様また家族の皆様はですね、大変喜んでいると思います。それからもちろん行政としては障害者の方や高齢者に支援する援助する、これが行政の一番大事な仕事だと思うんですよね。やっぱりこれを忘れては一地方自治体の価値観というのはないと思います。そういった意味で今後ますます高齢者の負担なり、また障害者の方の厳しい状況が来ると思うんですけども、それらを超えて確かに介護保険もありますけども、それを超えた今後の新宮市として独自の全国から高齢者の方を呼んででもですね、新宮市はいいところですよというような福祉を進めてほしいと思うんですね。いろんな施策そういった意味で、いろんな施策あるんですね、もう高齢者の方にあるんですけどもこれからまだまだどんどんすばらしい施策をつくってほしいんですよ。久保議員が言われた寝具の掃除の洗うやつなんかね、これ新宮市一番雨が多いからね、しけって湿ってるんで本当に高齢者の方、手も力ないし、それを援助するとか、新宮市独自のものをですね、これから福祉をつくってほしいと思います。そういうことでこの来年の19年度の予算に向けて、もっとすばらしい新宮市がなるように市長ひとつよろしくお願い申し上げまして、一般質問を終わります。 ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(下浦芳史君)  お諮りします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(下浦芳史君)  御異議なしと認めます。 よって本日は、これをもって延会とすることに決定いたしました。 なお明日は、午前10時より会議を開きます。 御苦労さまでした。 △延会 午後4時57分...